ダイハツ「コペン」2代目を公開。東京モーターショーで華麗にデビュー【今日は何の日?11月23日】

■初代のコンセプトを継承しつつ、ボディパネルが交換可能な着せ替えカー

2013(平成25)年11月23日、第43回東京モーターショーで、ダイハツが2代目「コペン」のコンセプトカー「KOPEN」を発表。2代目コペンは、初代のコンセプトを継承しつつ、「DRESS-FORMATION」と呼ぶ意匠着せ替えができることで注目されました。

2014年にデビューした2代目コペン,初代より精悍な顔つきに変貌
2014年にデビューした2代目コペン、初代より精悍な顔つきに変貌


●“ワンダフルスモール“のキャッチコピーで登場した初代コペン

2002年にデビューした初代コペンは、“最小のボディに、最大の夢を”というコンセプトで開発された軽の2シーターオープンスポーツです。

2002年にデビューした初代コペン、ラウンディングなスタイルが特徴のオープンスポーツ
2002年にデビューした初代コペン、ラウンディングなスタイルが特徴のオープンスポーツ

スタイリングは、バスタブを逆さにしたようなラウンディッシュな可愛いフォルムで、特徴的なのはボディ前後のデザインが同じイメージになっていること。約20秒で開閉可能な世界最小の電動開閉式オープンルーフも魅力的でした。

エンジンは、ダイハツ最強の660cc直4 DOHCインタークーラー付きツインスクロールターボで、最高出力64PS/最大トルク11.3kgmを発揮。トランスミッションは、4速ATと5速MTが選べ、駆動方式はFFです。

当時唯一の軽オープンスポーツということで注目を浴び、約10年間で輸出を含めた総生産台数6444台(国内58391台)をもって、2012年8月に生産を終えました。

●モーターショーの翌年に市場デビューして人気を獲得

2014年にデビューした2代目コペン,世界最小の電動開閉式ルーフを採用
2014年にデビューした2代目コペン、世界最小の電動開閉式ルーフを採用

初代が生産を終えた、翌2013年の東京モーターショーで公開された2代目コペンは、基本的には初代のコンセプトを継承。最大の特徴は、「DRESS-FORMATION」と呼ぶ意匠着せ替えができるシステムの採用です。

これは、樹脂製のボディパネルを脱着できる構造とし、フロントバンパー、リアバンパー、ボンネットフード、トランクフード、フロントフェンダー、リアフェンダー、ドアパネル、サイドシルの計12ヶ所を自由に選ぶことができ、また購入後にも着せ替えができるというユニークなシステムです。

スタイリングも先代を継承していますが、ヘッドライトが初代の丸型に対して2代目は鋭角的になり、精悍な顔つきに変貌しました。パワートレインは、660cc 3気筒DOHCインタークーラー付きターボエンジンとCVTおよび5速MTの組み合わせ、駆動方式はFFです。

2代目コペンは、東京モーターショーでの発表の翌年2014年6月19日から発売が始まり、約1年後に販売台数は10,000台を超え、目標を上回る好調なスタートを切りました。しかし、2015年にライバルとなる同タイプのホンダ「S660」のデビューを機に、販売の勢いはやや失速しました。

●遅れてデビューしたホンダS660は7年で販売終了

2015年3月にデビューしたS660は、コペンのFFレイアウトとは違う、スポーツカーの王道であるミッドシップレイアウトを採用。スポーツカーの醍醐味である曲がる楽しさを体現できるように、低重心と前後重量配分45:55を実現しました。

2015年にデビューしたホンダ・S660。ミッドシップの軽オープンスポーツ
2015年にデビューしたホンダ・S660。ミッドシップの軽オープンスポーツ

発売以来、人気を獲得し、コペンを凌ぐ販売台数を記録していましたが、残念ながら2022年3月に生産を終了してしまいました。撤退の理由は、衝突被害軽減ブレーキや衝突安全性能などの法規対応が困難なためのようです。

一方のコペンは、次期車について明確にしていませんが、ダイハツは何としても今後も作り続けたいと公言しています。ミライースなどと共通のFFプラットフォームを活用していることもあり、法規制への対応が低コストで実施できるという強みもあるので、期待したいですね。


もともとコペンやS660は、大量販売を目的としたモデルではありません。少数の限られたユーザーのためのモデルです。S660が生産を終了した今、再びコペンに注目が集まっています。まだまだ頑張ってほしいですね。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

この記事の著者

Mr. ソラン

Mr. ソラン 近影
某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きなクルマで、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。