ヴィカレッジがチューンしたジャガーEタイプはエアコン装着で夏でも快適!

■好きなクルマを買っていたら、保管する秘密基地が出来てしまった!?

子どもの時に憧れたのが、自分だけの秘密基地。多くの人は実現できずに終わるものです。しかし大阪在住のHさんは、その夢を叶えた1人です。

ジャガーEタイプオーナー取材12
ジャガーEタイプとオーナーのIさん

Iさんの秘密基地は、中古車販売店と見間違えるような装飾が施され、コツコツと集めた名車が置かれています。1階はガレージとなっていて、たまに名車を眺めながら、BBQを開催するそうです。

秘密基地の2階はオーディオルームとなっていて、Iさんの好きな数々の楽器も置いてあり、まさに秘密基地と言えるでしょう。

スーパーカー世代のIさんのガレージには、ジャガーEタイプをはじめ、ポルシェ911、ロータス・エスプリ、アストンマーティン・ヴァンキッシュ、メルセデス・ベンツSLSといった欧州のスポーツカーが、時代を問わず置かれています。

ジャガーEタイプオーナー取材11
所有するクルマを保管しているガレージには8台停まっていた

その中にはジャガーイベンターという珍しいクルマや、Iさんが若い時に憧れたホンダ・シティターボIIもありました。今回は数ある名車をもっている中からジャガーEタイプを取材させてもらいました。

●1965年式シリーズ1のジャガーEタイプを徹底レストア、エアコンも付いた快適仕様へ

ハードロック・ヘビーメタル好きな筆者にとってジャガーEタイプと言えば、音速のギターリスト、イングヴェイ・マルムスティーンが若い頃に大きな事故を起こしたクルマという印象が強いです。

ジャガーEタイプオーナー取材10
ジャガーEタイプのフロントスタイル

ジャガーEタイプは1951年~1974年まで販売されたスポーツカー。現在販売されているジャガーFタイプのルーツと言えるモデルです。

ジャガーEタイプは大きく3回のモデルチェンジを行っていて、その時期に応じてシリーズ1から3と言われています。1961年~1968年まで生産されたのがシリーズ1です。

ジャガーEタイプオーナー取材09
ジャガーEタイプのリアスタイル

デビュー当初、搭載されていたのは3.8L直列6気筒エンジンですが、1964年のマイナーチェンジでエンジンの排気量が4.2Lへと排気量がアップ。また、トランスミッションも自社製へと換装されています。

1968年10月に大幅な内外装の変更を行い、ジャガーEタイプはシリーズ2に進化します。搭載されているエンジンは4.2L直列6気筒で、ヨーロッパ仕様ではSUの3連キャブレターを採用していました。

ジャガーEタイプオーナー取材08
ジャガーEタイプのリアエンブレム

そして、1971年の大幅な変更では、5.3L V型12気筒エンジンを搭載したシリーズ3が登場しました。トランスミッションは4速MTに加えて、オープンモデルのロードスターでは3速ATも選べるようになりました。

IさんのジャガーEタイプは、1965年式なのでシリーズ1です。しかし、このジャガーEタイプは、前オーナーが1988年にヴィカレッジでレストアを行っていて、1988年式となっています。

ジャガーEタイプオーナー取材02
エアコンを装着しており、夏でも快適に乗れる
ジャガーEタイプオーナー取材03
ジャガーEタイプに搭載されている4.2L直列6気筒エンジン

そのレストアの内容はすさまじく、パーツをすべて外してホワイトボディにしたそうです。

イチからレストアをしたことで、このジャガーEタイプにはエアコンが装着され、夏場でも乗ることができるそうです。

Iさんが、このジャガーEタイプを手に入れてから、約10年が経過したそうですが、エンジンから煙が出るトラブルもあったそうです。しかし、数十万円掛けてパワーステアリングを装着するなど、普段使いができるようにチューニングを行っており、手放す気はないとのこと。

ジャガーEタイプオーナー取材06
ジャガーEタイプのインパネ
ジャガーEタイプオーナー取材05
ジャガーEタイプのシート

数あるクルマの中で、このジャガーEタイプで出掛けようと思うときをIさんに聞いてみると、どこかに行こうというのではなく、クルマを運転しよう、クルマとの対話を楽しもうというときに乗るそうです。

電子制御化が進んだクルマは、ドライバーとの対話が希薄になってしまったかもしれませんが、Iさんが所有するクルマの多くは対話が楽しめる車種となっています。

ジャガーEタイプオーナー取材04
メーターにヴィカレッジの文字が刻まれている
ジャガーEタイプオーナー取材07
装着しているホイールもディープリムとなる

自分が憧れたクルマを手に入れて、ガレージに並べて、それを見ながらBBQを楽しむ。それは子どもの時だけでなく、大人になってからでも憧れるカーライフではないでしょうか。

往年の名車と暮らすためには、お金も必要ですが、トラブルに驚かない強靱なハートも必要だとIさんと話をして実感しました。

(文・写真:萩原 文博)

この記事の著者

萩原 文博

萩原 文博 近影
クルマ好きの家庭教師の影響で、中学生の時にクルマ好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、クルマの魅力だけでなく、クルマに関する情報を伝えられるように日々活動しています!