高速道路の周遊パス「ドラ割」を利用して東北地方を旅行したら、高速道路代が約1万1000円もお得に!

■全国旅割に加えて、ETCの割引周遊パスを使えばさらにお得な旅行が楽しめる!

全国旅行割が始まり、観光地には紅葉狩りに訪れる人も増えるなど活気が戻って来ています。宿泊費が安くなったことで、もう1泊してもっと足を伸ばそうという人も増えていることでしょう。

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パサートオールトラックの走行シーン

もし、ETCを利用したクルマで旅行に出掛けるのであれば、周遊パスがオススメです。周遊パスというのは、決められたエリア内ならば、高速道路を自由に乗り降りしても料金が一定となる割引プランのことです。

ネクスコ東日本では「ドラ割」、ネクスコ中日本では「速旅(はやたび)」。そしてネクスコ西日本では「ドライブパス」というサービスとなっています。

この周遊パスを利用できる条件は、ETC利用限定であること。軽・二輪車普通車限定であること。そして利用する前にインターネットで事前申込することとなっています。

●ネクスコ東日本のドラ割で、お得な東北旅へ行ってきます!

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パサートオールトラックのフロントスタイル

今回は、ネクスコ東日本のドラ割である、東北観光フリーパス・東北6県周遊プランを利用して、東北を縦横無尽に旅行してきました。

今回利用した東北6県周遊プランは、普通車で3日間1万6000円の首都圏発着プランと、東北エリアのみの普通車2日間7,600円と、3日間1万700円が用意されています。今回は東北エリア3日間1万700円のプランを利用しました。

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パサートオールトラックのリアスタイル

インターネットでの申し込みの際には手元にETCカードを用意して、あとは申込ボタンを押すだけでOK。ホームページで利用できる日にちも出ているので、簡単に確認できます。

筆者はラーメン好きなので、今回の取材旅行ではグルメサイトで、宮城、青森、岩手のNo.1ラーメンを食べながら、回ることにしました。

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中華そば嘉一の鶏チャーシューそば醤油。取材時910円

本格的な東北ツアーに入る前に、挨拶代わりに早速、仙台で最もおいしいラーメンと言われている中華そば嘉一を訪問しました。店を訪れたのは14時過ぎでしたが、席はほぼ埋まっていました。

鶏だけで出汁を取ったスープはスッキリ。その代わりに、鶏チャーシューは歯ごたえ抜群ですが、独特の風味はちょっと好みが分かれそうです。

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中華そば嘉一の店舗外観

麺はオーダーが入ってから手もみを行っているため、食べたときのもちもち感はクセになります。営業時間が11時から15時と短いので、タイミングが合わないと食べられないラーメンと言えるでしょう。

●東北ラーメン旅は続く

翌日は、仙台宮城から東北道に乗り、一路青森へ向かいます。東北道は全長約679.5kmの日本最長の高速道路。仙台から青森でも約350kmもあります。

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ひらこ屋のあっさり中華そば中650円+究極煮玉子100円

青森に着いて向かったのは、青森イチおいしいラーメン屋である中華そばひらこ屋です。お店の外にも煮干しの香りが漂うほどの煮干しを使ったラーメンが有名なお店です。

地元のリピーターと思われる人たちは、“こいくち”を頼んでいましたが、私は初見なので、ベーシックなあっさり煮干し中華そば中をオーダー。

あっさりと書いてあるものの、ガツンと煮干しの苦みと甘みが代わる代わる襲ってくる複雑な味。しかし、のどごしは爽やかでくせになります。

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ひらこ屋の店舗外観

中細のストレート麺がスープに絶妙に絡み、食欲を誘います。メンマやチャーシューなどが濃い味付けなのは、寒い地方だからかもしれません。地元の人はラーメン中にご飯を頼むのが通のようです。ひらこ屋も営業時間は10時半~17時なので、夕飯にラーメンというわけにはいかないのがツライところです。

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青森にある有名な温泉地の酸ヶ湯
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酸ヶ湯温泉はひば風呂が有名

青森市内からは、冬になると豪雪地帯となる酸ヶ湯温泉を抜けて、八戸まで一般道を走行。アップダウンのある長いワインディングですが、今回ドライブしたVWパサートオールトラックは、軽やかに駆け抜けていきます。

八戸からは一部有料区間を走行したのち、無料の三陸道を走行して岩手県宮古市に向かいます。ここでは、宮古のソウルフードと呼ばれる多良福(たらふく)を訪問しました。

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多良福の中華そば680円

多良福のメニューは680円の中華そばだけなので、オーダーする必要がありません。店に入ると一つと言われて、席に座って待つだけです。

運ばれてきた中華そばは、なみなみと器いっぱいにはられたスープと、一面に広がる麺が特徴です。魚介系が香る澄んだスープは清涼感のみで、雑味はまったくありません。

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多良福の店舗外観

このスープが縮れ麺に良く絡んで非常にオイシイです。トッピングはメンマ、ネギ、チャーシュー、のりとシンプルですが、どれも味が際立っていて埋没していないのには驚きました。

この多良福は朝10時半~夜8時まで営業しているので、夜の〆のいっぱいにオススメです。

●ラーメンを食べているばかりじゃない! 今度は絶景を目指す

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駅構内の表示板には本州最東端の文字がある
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無人駅の岩手船越駅舎とパサートオールトラック

宮古から三陸鉄道リアス線沿いに南下し、岩手県山田町にある本州最東端の駅である「岩手船越」駅で、今回のパートナーであるパサートオールトラックと記念写真。

これまでは東北地方を南北に移動してきましたが、今度は釜石中央ICから釜石道経由で、西へ向かい、秋田のウユニ塩湖と言われ、日本の渚100選に選ばれている鵜ノ崎海岸を目指して東西に移動します。

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秋田県にある鵜ノ崎海岸。日本のウユニ塩湖といわれている場所の一つ

釜石道や秋田道は途中、1車線通行の区間もありますが、パサートオールトラックのアダプティブクルーズコントロールにより、非常に快適に走行できます。また、2L直列4気筒ディーゼルターボはアップダウンの多い区間でも、ストレスのないスムーズな加速性能を発揮しました。

鵜ノ崎海岸に到着した時には、ちょうど干潮で潮が引いていたのですが、わずかに風があったため、水鏡まではなりませんでしたが、絶景を楽しむことができました。

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VWパサートオールトラックのインパネ
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VWパサートオールトラックに搭載されている2Lディーゼルターボエンジン

秋田から一路東京を目指して高速道路を駆け抜けます。パサートオールトラックはステーションワゴン譲りの低重心を活かし、ロールの非常に少ないフラットな走りが特徴です。

アダプティブクルーズコントロールをはじめ、最新のADAS機能が標準装備となっているので、高速道路でのドライブでは疲労を軽減してくれます。

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シーンによって走行モードを変えるころができる
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パサートオールトラックのラゲッジルーム

搭載されている2L直列4気筒ディーゼルターボエンジンは、鋭い加速性能を実現しながら、燃費性能は17.7km/Lを達成してくれたおかげで、財布に優しかったです。

今回利用した周遊パスは、3日間で1万700円でした。この周遊パスを利用しなかった場合の高速道路料金は2万1350円。周遊パスによって1万円以上もお得となりました。

これからは、取材に行くときも周遊パスを使って日程を1日増やし、おいしいラーメンを食べに行ってしまいそうです。

(文・写真:萩原 文博)

この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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