新型「レンジローバー」のディーゼルは清水和夫の次期愛車候補No.1!「とろけるような高級感、やっぱ欲しい」

■レンジローバーに乗って、清水和夫が国産超高級車への想いを馳せる

●ランドローバーはエンジンも凄いんです!

国際モータージャーナリストの清水和夫さんの現愛車は、レンジローバー・スポーツ。走行距離17万km、フロントガラス破損2回(その内1回は、せっかちから上がりきらないシャッターに自ら激突w)の他は、ほぼ「ノントラブル!」だとか。

清水和夫×レンジローバー
清水和夫×レンジローバー

そして、今回試乗したのは「レンジローバーAutobiography D300」、3L直6ディーゼルターボのショートホイールベース仕様です。

清水和夫×レンジローバー
ニヤニヤ、ウキウキ♪な清水和夫さん

レンジローバーのディーゼルは「オレの次期愛車候補ナンバー1!」というほど、ニヤニヤ、ワクワク試乗している姿が微笑ましいです(笑)。

なぜ自動車のプロ中のプロ、清水さんが、そこまでレンジローバー・ディーゼルに入れ込んでいるのか? 動画で確認してみてください!


●あ~とろけるようなこの走り…ン~ダメだ! 欲しくなっちゃう♪

新型レンジローバー(Autobiography D300)で軽井沢を走っています。

清水和夫×レンジローバー
清水和夫×レンジローバー

何だろう、この乗り心地は。とろけるような乗り心地ですね。この白の内装が本当にいいね。

これってSUVでしょ。でも、これだけ綺麗だとオフロードとか行きたくないよね(汚れちゃうから)。

清水和夫×レンジローバー
白い内装がオシャレ! オフロード行って汚したくないな

タイヤがナント、23インチですね。「ここまでやるか!」っていうような。タイヤはピレリのスコーピオンというオールシーズンタイヤを履いています。

ジャガーも、もうエンジン車は最後で、次はバッテリーEVしかないブランドになる。真っ先にエンジン車を止めるのはジャガーじゃないかな、と思います。

そのジャガー・ランドローバー社。でも、ランドローバーはまだまだ大きいSUVと、道なき道を走るオールテレーンを持っていますから(ディフェンダー、ディスカバリー)、まだまだエンジン車やディーゼル、プラグインハイブリッド(PHEV)とか、あと10年くらいはやるんじゃないかと思います。

●なんだ、このディーゼルエンジンの凄さは!

やっぱりディーゼル、いいなぁ、トルクが下からあって。こういうところ(軽井沢のワインディング)で乗ったら最高ですね。

ン~~~ダメだ! 欲しくなっちゃうよ♪

清水和夫×レンジローバー
清水和夫×レンジローバー

ボディ、サスもいいけど、やっぱりエンジンがいいな。このディーゼルエンジン、絶品!

ジャガー・ランドローバー、2Lガソリンターボも「インジニウム」っていう名前なんだけど、凄いエンジン持っているんだよね。だから、意外とエンジンメーカーなんです。

しかもボディはアルミでしょ。アルミは何世代目かな? ジャガーから始まって、このSUVも全部アルミ。NSXを見ても分かるように、アルミボディはやつれない。

アルミボディ/ディーゼルエンジン/四駆…なんてきたら、もうやめられない『三種の神機』ですね!

●デザインの黄金比をもつレンジローバー。逆に日本車は多様性

なによりも、やっぱりカッコイイ。インテリアもエクステリアも。

やっぱりデザインのフォルムに黄金比がある。シルエットで見たらすぐに「レンジローバー」って分かるような、こういう黄金比を持っているのは、フォルクスワーゲン・ゴルフとかこのレンジローバーとかね。まぁメルセデス・ベンツのCクラスも黄金比あるかな? BMWの3シリーズも、フロントタイヤがグッと前に出て、オーバーハングの少ないパッケージっていう意味では黄金比を持っていますね。

日本は多様性なので、黄金比が無い。悪く言えば単品バラバラ、よく言えばいろんなものが出てきておもちゃ箱ひっくり返したようなクルマがたくさんある、というのが日本車なんです。

清水和夫×レンジローバー
清水和夫×レンジローバー

でも、レクサスみたいなブランドはやっぱり一貫性、コンシステンシー(Consistency/一貫性、整合性、無矛盾性など)が必要で、そこにはやはりデザイン的には黄金比というデザイン・ランゲージが必要でしょうね。

●イギリス高級自動車メーカーのレンジローバーに乗って大衆的日本車を想う…

やっぱ抜群の乗り味だな!

レンジローバーにはPHEVはもうあるんだけど、EVになったらどれだけ凄い高級車になるか。

清水和夫×レンジローバー
レンジローバーのサイドビュー

やっぱりね、ロールス・ロイス/ベントレー/ランドローバーって、イギリスが持っている3つのスーパー高級ブランドで、ここにBEVが入ったらもう無敵艦隊になりますね。

でも、ロールス・ロイスはBMW、ベントレーはフォルクスワーゲン・グループ、ジャガー・ランドローバーが唯一、インドのタタが親会社ですけど。その民族資本ではないけど、やっぱりイギリスのブランド、ブリティッシュネスは健在ですよね。

清水和夫×レンジローバー
日本に超高級車がほぼ無いのは…

それは王室があるからなんだけど、日本だって天皇家があるから、イギリスに負けないくらいの高級車を持っていなければいけない。

だけど、まだまだ日本は大衆層というかね、唯一トヨタのセンチュリーロイヤルがあるくらい。もっとその世界を切り開かないとダメだと思いますね。それができるのはレクサスくらいだね。

やっぱりフェアレディZもいいなと思ったけど、意外に値段安く付けちゃうとか、クラウンはまだ値段の発表は無いですけど(※撮影当時)、やっぱりそんなに上には行かないからね。

まぁ1000万円のクラウンが作れるかどうか。それがいいか悪いかというよりも、そういう世界の人々の気持ちを掴むブランド、それに資するクルマ作りをしないと、日本はもうハイエンドにいけない。どうしても中国・韓国との戦いになっていっちゃうので。

まぁベントレー、ロールスまではいかなくても、その一歩手前くらいのところのクルマは欲しいですよね。


レンジローバーの試乗に関しては、毎週金曜日20時から生配信されている「頑固一徹学校」の 第117回『新型レンジローバー試乗会〜マイカー最有力候補!?』でも語られているので、ソチラもよろしければご視聴ドーゾ!

(試乗:清水 和夫/動画:StartYourEnginesX/アシスト:永光 やすの

【SPECIFICATIONS】
RANGE ROVER Autobiography D300
全長×全幅×全高:5065×2005×1870mm
ホイールベース:2995mm
トレッド(前/後):1700/1705mm
車両重量:2700kg(5人乗り/リアエグゼクティブシート/パノラミックルーフ車)
最小回転半径:5.6m
乗車定員:5名
エンジン型式/種類:DT306/直6ディーゼルターボ
内径×行程:83.0×92.2mm
総排気量:2993cc
エンジン最高出力:221kW(300ps)/4000rpm
エンジン最大トルク:650Nm/1500-2500rpm
モーター型式:29684
モーター最高出力:13kW/5000rpm
モーター最大トルク:42Nm/2000rpm
燃費 WLTCモード:10.5km/L
駆動方式:四輪駆動
トランスミッション:8速MT
サスペンション形式(前/後):ダブルウイッシュボーン/マルチリンク
ブレーキ(前/後):ディスク/ディスク
タイヤサイズ(前/後共): 285/40R23
車両本体価格(税込):20,310,000円〜

【関連リンク】

StartYourEnginesX
https://www.youtube.com/user/StartYourEnginesX

ランドローバー
https://www.landrover.co.jp/index.html

【関連記事】

この記事の著者

清水和夫 近影

清水和夫

1954年生まれ東京出身/武蔵工業大学電子通信工学科卒業。1972年のラリーデビュー以来、スーパー耐久やGT選手権など国内外の耐久レースに参加する一方、国際自動車ジャーナリストとして活動。
自動車の運動理論・安全技術・環境技術などを中心に多方面のメディアで執筆し、TV番組のコメンテーターやシンポジウムのモデレーターとして多数の出演経験を持つ。clicccarでは自身のYouTubeチャンネル『StartYourEnginesX』でも公開している試乗インプレッションや書下ろしブログなどを執筆。
続きを見る
閉じる