新型フェアレディZを清水和夫が全開走行。「Zは日産のベストシャシー。こりゃマジで作ったな」

■新型フェアレディZを清水和夫が日産の陸別テストコースで全開テスト

●甘く見てたけど、こりゃマジで作り上げた新型。おススメは9AT

理論派でスゴ腕、現役ラリーストであり数々のレース戦歴を残す、国際モータージャーナリスト・清水和夫さんが、新型フェアレディZをマジ攻めしている動画をご紹介です。

清水和夫×新型フェアレディZ
清水和夫×新型フェアレディZ、マジ攻め必見!です

ステージは、日産の北海道・陸別テストコース(正式名称:日産北海道陸別試験場)。陸別は「日本一しばれる町」ともいわれているそうで、過酷なテストにはうってつけな環境なのでしょうね。

では早速、「なんだよ、雨かよ!」な弱ウェット路面を、見ているだけで気持ちイイ全開動画をチェック!(クリッカー・永光 やすの)


●まずは「血の滴る肉」のようなハイパワーFR+6MTで全開

清水和夫×新型フェアレディZ
セイランブルーのZでローンチコントロールを試す

さぁ、フェアレディZです。V6ターボで405ps、典型的なFR、フロントエンジン/リヤドライブのハイパフォーマンススポーツカー。やっぱり伝統的なZ、レースでも活躍したけど、昔サファリラリーに出たZ(240Z)はカッコ良かったな~。

エンジンは7000rpmまでだな。いや~いいなぁ、久しぶりにマニュアルの、血の滴るような肉を食べるような感じ。

けっこう足は良いね。180km/hでちょっとバンピーなところを走っているんだけど…。

あ~ちょっとシフトがイヤだな。

清水和夫×新型フェアレディZ
V6ツインターボのVR30DDTTエンジンは、298kW(405PS)/6400rpm
のパワーと475N・m(48.4kgf・m)/1600-5600rpmのトルクを誇る

エンジン速いな。V6だからね、直6みたいなシュカーン!って抜けた音じゃないんだけど、でもまぁ、トルクとパワーたっぷりある。

このコース、ホンダの鷹栖(鷹栖プルービンググラウンド/ホンダのテストコース)のワインディングみたい。

●6MTとVDCはまだまだ洗練されていない

なんかね、シフトがストレートに行く感じがないんだよ、なんか変に斜めにいったり。だから、本当にしかるべきギヤに入ったかどうか、ちょっと不安になるんだけどね。

清水和夫×新型フェアレディZ
楽しそうに全開で攻める清水和夫さん

お~とっとっとっ! なんだこのVDC (ビークルダイナミクスコントロール)! ちょっとVDCの効きが変だぞ。ケツが流れて片輪ブレーキつまむのは良いんだけど。この辺は洗練されていないな。

ふぁ~~~♪

ココ、本気で走ったら本当に危ないわ。メッチャ速いね!

●Zの評価ドライバーをナビシートに、ニヤつきながらさらに全開

清水和夫×新型フェアレディZ
見て、この笑顔♪ 清水さん、こんな表情で全開するのは本当に楽しい時だけです

清水:まぁ~この辺のスタビリティはいいね、FRにしては。コレ、HICAS付いているんだっけ?

評価ドライバー:いいえ、付いてません。

清水:ダンピングも良いし、

評価ドライバー:そこらへんはけっこうこだわってやってきました。

●ニュルまで行かなくたって、陸別で鍛え上げたら最高なクルマが誕生する

ステアフィールも良いし、シートもよし、ペダル配置もよし!

清水和夫×新型フェアレディZ
昔懐かしい感じのバーガンディーのリヤビュー

これよりワインディング。お、ここのボディ剛性の感じ、いいね。しっかりダンピングしている。ニュル行かなくても大丈夫だね、ここ(陸別)で十分。

VDCだけど、これちょっとつまみ強いでしょ。ハイサイド起きちゃう。1発目はいいんだけど、2発目にフロントをチョンとつまむのが余計かな。

いや~気持ちイイね。気持ちイイっていうか、ちょっとドキドキ楽しい♪

ここ、ジャンピングポイントね。オ~~~ッ♪ 久しぶりだな♪ 20年ぶりに飛んだよ。

●フェアレディZは、最近にない日産のベストシャシー

今度はオートマチック、9AT。お~、ATいいなぁ。

清水和夫×新型フェアレディZ
新型フェアレディZのコクピット。戦闘的です

はい、マニュアルモードにしました。マニュアルモードだと自動シフトアップしないです。それ、賛成!

次はDレンジで普通にクルージング。V6の音がちょっとね、直6に比べて寂しい気はするけど、でもツインターボでトルクとパワーは十分。

清水和夫×新型フェアレディZ
センターにタコのメーターがカッコいい

9速ATは、Dレンジで走ったときのキックダウンとかシフトダウンも含めて、凄くレスポンスは良いですね。日産、こんな素晴らしいテストコースがあるんだから、他にももっといいクルマを出さなきゃダメだな。

ここはわざと路面のデコボコがありますね。でもね、上下に動いてもZはダンピングがいいから。最近にない日産のベストシャシーだなコレ。

150km/hでコーナリングスピード、ヤバいな! ココ、170km/hじゃんか! ハハッ♪ 160km/hだよ♪

清水和夫×新型フェアレディZ
チューンドカーのような3連サブメーター。右からブースト計、ターボ回転計、電圧計

スポーツモードは、VDC付いてるけど適度にお尻が出て。これはもう本当に運転上手い人用のセッティングだね。スタンダードのほうが安心して走れるけど、やっぱりVDC制御の弱いほうがハイサイドにならない分、乗れる人はコッチのほうが乗りやすいかもわかんないですね。

オッチョ~~~♪ 気持ちイイ。

●清水和夫の推しは、9AT

清水和夫×新型フェアレディZ
イカズチイエローのサイドビュー

ATのほうがパワートレーン全体のマス(慣性モーメント)があるから荒々しさが取れて、結果的にコッチのほうがリニアリティも高いしコントロール性もいいよね。MTのほうがちょっと、まだまだいろいろと洗練させなきゃいけないところがあると思います。

なんかちょっとZってねぇ、甘く見てたけど、本気で作ったね、これ。


本当に楽しいクルマでしかニヤつかない清水さん。この試乗ドライビング動画、必見です!

(試乗:清水 和夫/動画:StartYourEnginesX/アシスト:永光 やすの

清水和夫×新型フェアレディZ
新型フェアレディZの主なスペック

■SPECIFICATIONS
フェアレディZ(ベースモデル)
全長×全幅×全高:4380mm×1845mm×1315mm
ホイールベース:2550mm
トレッド 前/後:1565/1591mm
最低地上高:120mm
車両重量:1570kg(6MT)/1600㎏(9AT)
※他グレード 車両重量:Version S(6MT)1580kg/Version ST(6MT)1590kg/Version T(9AT)・Version ST(9AT)1620kg
乗車定員:2名
エンジン:VR30DDTT DOHC 筒内直接燃料噴射 V型 6気筒 ツインターボ
排気量:2997cc
内径×行程:86.0×86.0mm
圧縮比:10.3
最高出力:298kW(405PS)/6400rpm
最大トルク:475N・m(48.4kgf・m)/1600-5600rpm
使用燃料/容量:無煙プレミアムガソリン/62L
最小回転半径:5.2m
燃料消費率 WLTCモード:9.5km/L(6MT)/10.2km/L(9AT)
駆動方式:2WD(後輪駆動)
トランスミッション:6速マニュアル/マニュアルモード付フルレンジ電子制御9速オートマチック(9M-ATx)
サスペンション 前/後:ダブルウイッシュボーン/マルチリンク
ブレーキ 前/後共:ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ 前/後共:245/45R18 96W
※他グレード タイヤサイズ:Version S(6MT)・ST(6MT)・ST(9AT) 前255/40R19 96W/後275/35R19 96W/Version T(9AT)前後共245/45R18 96W
車両価格:5,241,500円(6MT)/5,241,500円(9AT)
※他グレード 車両価格:Version S(6MT)6,063,200円/Version ST(6MT)6,462,500円/Version T(9AT)5,687,000円/Version ST(9AT)6,462,500円/Proto Spec(6MT/9AT/240台限定)6,966,300円

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この記事の著者

清水和夫

清水和夫 近影
1954年生まれ東京出身/武蔵工業大学電子通信工学科卒業。1972年のラリーデビュー以来、スーパー耐久やGT選手権など国内外の耐久レースに参加する一方、国際自動車ジャーナリストとして活動。自動車の運動理論・安全技術・環境技術などを中心に多方面のメディアで執筆し、TV番組のコメンテーターやシンポジウムのモデレーターとして多数の出演経験を持つ。clicccarでは自身のYouTubeチャンネル『StartYourEnginesX』でも公開している試乗インプレッションや書下ろしブログなどを執筆。