6代目「ニューマン・スカイライン」が登場。史上最強のスカイラインと謳われた「ターボRS」も誕生【今日は何の日?8月18日】

■高性能を追求した6代目スカイライン

1981(昭和56)年8月18日、日産自動車から3代目”ハコスカ”、4代目”ケンメリ”、5代目”ジャパン”に続く6代目”ニューマン・スカイライン”(R30型)がデビューしました。厳しい排ガス規制を乗り越え、史上最強のスカイラインと謳われた「ターボRS」を追加するなど、高性能化にこだわったスカイラインでした。

1981年に登場した6代目スカイライン(セダン)。「ニューマン・スカイライン」と呼ばれた。
1981年に登場した6代目スカイライン(セダン)。「ニューマン・スカイライン」と呼ばれた

●ニューマン・スカイライン登場までのスカイラインの輝かしい歴史

1957年に誕生したスカイライン、1963年に登場した2代目のスカイラインGTが”羊の皮をかぶった狼”という称号が与えられ、スポーツセダンという新たなジャンルを開拓。1968年の3代目は、ボクシーなデザインから”ハコスカ”と呼ばれて直6 DOHC(S20)搭載の「GT-R」が誕生しました。

1972年に登場した4代目スカイラインハードトップ。「ケンメリ」と呼ばれた大ヒットモデル
1972年に登場した4代目スカイラインハードトップ。「ケンメリ」と呼ばれた大ヒットモデル

1972年のファッショナブルなスポーツセダンの4代目は、”ケンメリ”の愛称で社会現象を起こすほどの大人気モデルに、歴代スカイラインでも最高の販売台数を誇りました。そして、1977年の5代目「スカイライン・ジャパン」は、排ガス規制が強化される中、環境性能と高性能化を上手くバランスさせたモデルでした。

●性能にこだわり、速いスカイラインをアピールした6代目

6代目スカイラインは、米国の人気俳優ポール・ニューマンをイメージキャラクターに起用したため、”ニューマン・スカイライン”と呼ばれました。

1981年発売の6代目スカイラインRS。直6でなく直4エンジンが特徴
1981年発売の6代目スカイラインRS。直6でなく直4エンジンが特徴

フルモデルチェンジにともない、それまでスカイラインを特徴づけていたサーフィンラインと呼ばれたプレスラインが消え、ウェッジシェイプのデザインに一新。ボディタイプは、2ドアハードトップと4ドアセダンに加えて、新たに5ドアのファストバックがラインナップされました。エンジンは、2.0Lの直6 SOHC(L20系)と直4 SOHC(Z18/Z20/CA18系)で、トップモデルには直6ターボが用意されました。

注目は、同年10月に登場した名車「スカイラインGT」のDNAを受け継ぐ「スカイラインRS」です。RSは、モータースポーツへの参加を前提にしたエボリューションモデル。搭載エンジンは、伝統の直6エンジンでなく、最高出力150PS/最大トルク18.5kgmを発揮する新開発の直4 DOHC 16Vエンジン(FJ20E)で、当時の2Lエンジンとしては最強でした。

●史上最強のスカイライン「ターボRS」や鉄仮面も登場

1983年発売の「最強のスカイライン」と呼ばれたスカイライン「ターボRS」。その後、マイナチェンジで「鉄仮面」と呼ばれたスタイリングに変更
1983年発売の「最強のスカイライン」と呼ばれたスカイライン「ターボRS」。その後、マイナーチェンジで「鉄仮面」と呼ばれたスタイリングに変更

高性能化はさらに加速し、1983年2月には、”史上最強のスカライン”と謳われた最高出力190PSの「ターボRS(DR30)」を追加で設定、6気筒のGTとは一味違うマニアックな存在として人気を獲得しました。

また同年10月には、マイナーチェンジで前後のデザインを大きく変更。フロントグリルのない特徴的なフロントマスクの風貌から”鉄仮面”と呼ばれました。

さらに1984年2月には、ターボにインタークーラーを組み合わせて、最高出力は205PSに到達(FJ20ET)。RSターボは、パワーだけなら十分にスカイラインGTを名乗ることができたのですが、4気筒エンジンであったためなのでしょうか、「GT」を名乗りませんでした。


“史上最強のスカイライン”と謳われたRS、高出力モデルでありながら他のGTとは一味違う運命をたどりました。名車スカイラインの中でも、異彩を放った、希少価値の高い高性能スカイラインとしてマニアックなファンから今も愛され続けています。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

この記事の著者

Mr. ソラン

Mr. ソラン 近影
某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きなクルマで、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。