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■2022年で9回目となるジャパンEVラリーが長野県白馬村で開催
年々、EVに対して関心度が高まってきていますが、そうした動きをいち早く感じ行動してきた団体が「日本EVクラブ」です。
日本EVクラブは、市販EVがまったく一般的でなかった1994年に、自動車評論家の舘内端氏が代表となって立ち上げられた団体で、当初はエンジン車にモーターとバッテリーを搭載するコンバートEVを中心に活動していました。今はそうしたコンバートEVに加えて、市販EVのオーナーも数多く所属しています。
●ジャパンEVラリーとは
ジャパンEVラリーは、2014年に第1回が開催された日本EVクラブのイベントで、今回で9回目。今年は7月23日(土)〜24日(日)の2日間にわたって開催されました。毎年、長野県の白馬村を中心にした地域に、日本全国からEVが集まります。
参加したEVは60台、人数は125人。ラリーといっても、タイムなどを競う競技ではなく、毎年工夫を凝らした賞典が用意されています。今回は、もっとも遠方となる岡山から訪れた参加者に賞典が与えられたほか、白馬村内に設けられた10ヵ所のスタンプラリーをコンプリートした参加者の一部(予想に反してコンプリート者が多かったため、最終的にジャンケンとなりました)に賞典が与えられました。
●なんと言っても人気なのは「最新EV・PHEV試乗会」
毎年EVラリーで人気となっているコンテンツが、初日(今回は23日)に開催される「最新EV・PHEV試乗会」です。筆者は、この「最新EV・PHEV試乗会」のインストラクターとしてもラリーに参加しました。
今回の試乗会用に用意された試乗車は、日産サクラ、三菱eKクロスEV、日産アリア、BMW iX3、BMW 530e Xドライブ、ヒョンデ・アイオニック3、ホンダe、マツダMX-30EV、フィアット500eの9台。
この試乗会はラリー参加者はもちろん、地元白馬の方や、観光で白馬に訪れていた方も参加できるオープンなコンテンツで、午前の回、午後の回ともに、受付と同時にどんどん枠が埋まっていき、すべての枠が埋まる人気ぶりでした。
●24日には参加車両が白馬村内をパレード
2日目となる24日には、60台のEVが白馬村内をパレードしてEVをアピール。長野オリンピックの際にはスキージャンプを始め、多くの競技が開催された白馬村は、冬にはパウダースノーを求めて国内外から多くの観光客が訪れます。
が、近年の地球温暖化によって雪が降らなくなるかも知れない…という危機感を持っています。そのため、白馬村は2019年に「気候非常事態宣言」を表明。EVに対して深い理解を持つ自治体なのです。
パレードは「EV気候マーチ」と名付けられ、エイブル白馬五竜という、オリンピックの際のモーグル競技会場となったスキー場から、ジャンプ台を目指して、60台のEVがパレードする姿は壮大なものでした。
来年2023年に「ジャパンEVラリー」は節目となる第10回を迎えます。EVオーナー、PHVオーナーの方はもちろん、レンタカーでも参加が可能。日本EVクラブの会員でなくても参加できます。興味を持った方はぜひ参加を検討してみてはいかがでしょうか?
(文:諸星 陽一/写真:諸星 陽一、日本EVクラブ)
【関連リンク】
日本EVクラブ
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