■73kWhのバッテリーを積み航続は最大336マイル(540km)を走破
起亜は現在、フルサイズ・クロスオーバーSUV「EV9」を開発中ですが、その市販型プロトタイプをカメラが捉えました。
EV9は、2021年11月のL.A.オートショーでコンセプトモデルとして初公開された3列シートのフルエレクトリックSUVで、北米を初め欧州などで発売が決定しています。
捉えたプロトタイプは、ボディがクラッディングで厳重にカモフラージュされています。しかし、特徴的なLEDデイタイムランニングライトを装備、フロントフェンダーにはY字デザインラインが見てとれるなど、コンセプトのスタイリングの80~90%を保持しているようです。
側面では、デジタルミラーが従来のサイドミラーに変えられているほか、Bピラーを装備し、スーサイドドア(観音開きドア)も変更されています。またコンセプトではルーフに巨大なパノラマサンルーフを備えていましたが、プロトタイプにはなく、オプション設定される可能性もあるでしょう。
市販型では、ヒュンダイグループのEV専用「E-GMP」プラットフォームを採用、73kWhのバッテリーを積み、航続は最大336マイル(540km)を走破、30分以内に80%の充電を完了します。また動力性能は0-100km/h加速5秒未満と巨漢ながら高いパフォーマンスを発揮、ライバルとなるレクサス「LX 570」の7.7秒を凌駕します。
ボディサイズは全長5m×全幅2m強×全高1.8m、ホイールベース3.1mで、全長を除いてレクサスLXより大きなイメージとなりそうです。
同社の今後の自動運転システムであるAutoModeを搭載、NSCC(ナビゲーションベースのスマートクルーズコントロール)、高速道路運転パイロット(HDP)、および自動車線変更はKiaEV9の自動モードのハイライトとなります。
EV9市販型のワールドプレミアは、2023年内と予想されます。