新型トヨタ「シエンタ」がデビュー目前。 納期の長期化で先行予約必須?

■次期シエンタはプレーンなエクステリア・デザインを採用

初代シエンタのエクステリア

トヨタ自動車が2003年9月に発売したコンパクトミニバン「シエンタ」。

同車のネーミングはスペイン語の「7」“siete”と英語の「楽しませる」“entertain”の造語で、初代モデルは「小粋でユースフルな7人乗り」をテーマに、ミニバンに求められる機能をコンパクトなサイズに凝縮したクルマとしてデビューしました。

当時のコンパクトミニバンには無かった丸みのあるスタイルの中に、温かみのある“くつろぎの7人乗り空間”を実現。

現行「シエンタ」(2代目)のエクステリア

ファンカーゴ用(フロント)とカローラスパシオ用(リヤ)のプラットフォームを合体した、前後で異なるプラットフォームを採用しており、137万円からというリーズナブルな価格も魅力的でした。

その後マイナーチェンジを経て2015年7月9日、12年ぶりにフルモデルチェンジを果たした2代目となる現行モデルでは、“アクティブ & ファン”をキーワードに、“トレッキングシューズ”をイメージしたエクステリアを採用。

現行「シエンタ」のインテリア

車両サイズは全長4,260 mm、全幅1,695 mm、全高1,675 mm(2WD)で、ホイールベースは2,750mm。ガソリンモデルのエンジン出力は109ps/13.9kgm(2WD)、ハイブリッドモデルのシステム出力は100psとなっています。

低床フラットフロアを採用し、コンパクトでありながら、ゆとりのある室内空間と乗員に優しい乗降性などで幅広い世代が快適に過ごせる空間を実現しています。

●今夏、3代目シエンタが登場する?

そうしたなか、各種情報によると3代目となる新型シエンタの登場が今夏に迫っているようです。

次期モデルでは現行の斬新なエクステリアに代わり、比較的プレーンな意匠を採用している模様で、法人向けを含む3グレードを設定。2列シート仕様(5人乗り)と3列シート仕様(6/7人乗り)が用意されているようです。

現行「シエンタ」のインテリア

車両サイズは現行モデル同様に5ナンバーサイズを遵守しており、パワートレーンについては1.5L直3ダイナミックフォースエンジン(NA)をベースにガソリンモデルとハイブリッドモデルを設定。ハイブリッドはこれまで2WD車のみでしたが、次期モデルでは4WD車も存在する模様。

ヤリス系と同じGA-Bプラットフォームを採用していますが、ホイールベースを20~30mm延長することで3列目シートの居住性を改善しているとの情報もあり、アクアで採用したバイポーラニッケル水素バッテリー搭載によりモーター走行が増加。燃費もさらに向上するようです。

ボディカラーはホワイトパールクリスタルシャインなどのモノトーン7色と、2トーン2色の全9色を用意。

●気になる車両価格は?

現行「シエンタ」(2代目)のリヤビュー

ちなみに、2015年に月販目標台数7,000台でスタートした現行モデルは発売からすでに7年が経過していますが、2020年の月平均販売台数は6,000台、2021年が4,800台、そして今年2022年に入ってもコンスタントに月平均4,300台を売上げるなど、堅調な販売を維持しており、今回のモデルチェンジではコンパクトクラスミニバンのトップシェアを目指すものと予想されます。

3代目「シエンタ」のエクステリア(筆者予想)

現行モデルの車両価格帯は181.8万円(ガソリン)~258万円(ハイブリッド)の設定ですが、次期モデルでは安全対策や装備の充実化、クォリティアップにより現行モデルに比べ平均で20万円程度アップする見通し。

7月中には次期モデルの先行予約がスタートする見込みで、昨今納期が長期化するなか、新型の前評判も上々のようなので、少しでも短納期を目指すなら、販売店との連携が必須になりそうです。

Avanti Yasunori

この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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