早くも人気沸騰? コンパクトミニバン「新型シエンタ」の魅力に迫る

■フランス車のような洒落た外観に大変身

新型トヨタ「シエンタ」のエクステリア

トヨタ自動車が8月23日(火)にフルモデルチェンジした5ナンバーサイズのコンパクトミニバン、新型「シエンタ」。どことなくフランス車の雰囲気が漂う外観が魅力的で、巷では早くもヒットの予兆が見受けられます。

先代モデルから車両全長(4,260mm)、全幅(1,695mm)を据え置き、低いフロア高と共にスライドドアの開口部高さを先代比で+60mm拡大することにより、乗降性が向上しています。

●ランプ類にLED光源を多用

LED式ウインカーをデイライトのスリット部に配置
デイライトは上半分のみで下半分は光輝モール

LED式プロジェクターヘッドランプの外周にスリット入りのデイライトを配するなど他車に無い個性を備えており、スリット間に設けたLED式ウインカーが目を惹きます。

実際に点灯してみて判ったのはこのデイライト、スリットを挟んで上下共に発光する訳ではなく、発光するのは上半分のみで下半分は光輝モールとなっています。

とは言え、日中は太陽光、夜間はヘッドランプの光を受けて光輝モールが反射するため、あたかも全周が発光しているように見える設計になっています。

オプション設定のガーニッシュ付きLEDフォグランプ
LEDテールランプはライン状に発光。網目部はLEDストップランプ

そのほか、フロント廻りではオプションでフロントバンパー開口部の両サイドに装着する、全4色のガーニッシュ付きLEDフォグランプが用意されています。

リヤ廻りでは、ドット柄のLEDストップランプ周囲を「コの字」状にLEDテールランプが囲むデザインになっており、ストップランプの下側にはバルブ式のウインカーとバックアップランプが配されています。

ルームランプもLED仕様
LED仕様のライセンスランプ

ルームランプ(2灯式)もLED仕様になっており、ドライブレコーダーが車載カメラと一体化され、見た目にスッキリしています(Z/Gグレードに標準装備、Xグレードはオプション)。

気付き難いところでは、バックドアのライセンスプレートランプについてもLED仕様になっていました。

そして新型シエンタの最大の魅力と言えば、コンパクトながらもミニバンとしての機能をしっかり備えているところ。

●多彩なシートアレンジで自転車も積載可能

荷室に自転車を搭載可能
リクライニング可能なセカンドシート

2列シート5人乗りタイプはセカンドシートのチルトダウン構造見直しにより、格納時のシート背面高さを下げることで、先代比で荷室高が50mm拡大されており、自転車などの大きな荷物も積載可能になっています。

また3列シート7人乗りタイプは「5:5分割サードシートダイブイン機構」を備えており、2列シート仕様と3列シート仕様を必要に応じて使い分けることが可能になっています。

簡単操作で3列目シートを格納でき、後部を収納スペースとして活用可能。

ドアトリム上部にドアグリップを備える
運転席背後にUSBソケット(Cタイプ)を2個装備

面白いところでは、フロントドアトリムの上部にドア開閉時に掴むグリップ溝が設けられており、頻繁に乗り降りする際に重宝しそうです。またドライバー席シートバックにはUSB端子(Type-C)を2個装備しています。

●エンボスタイプの“SIENTA”ロゴを各所に設置

フロントバンパーにエンボスタイプの「SIENTA」ロゴ
バックドアガーニッシュに「SIENTA」ロゴ

一方、遊び心を感じさせるのがボディの各所に設けられた“SIENTA”のロゴ。

フロントバンパーの打撃面(黒色部)やスライドドアのプロテクタ部、さらにバックドアガーニッシュにもエンボスタイプの「SIENTA」ロゴが設けられています。

極め付けは、「卍」のモチーフを採り入れたアロイホイールのデザインで、他に類を見ないユニークさが際立っています。

●HVモデルは満タンで1,000km走行可能

燃費性能や安全性能の向上にもめざましいものがあります。

ハイブリッド車(Zグレード)のエレクトロシフトマチック

搭載エンジンはハイブリッド仕様が1.5Lダイナミックフォースエンジン(M15A-FXE)+エレクトロシフトマチック(Zグレード)もしくはストレート式シフト(G/Xグレード)。

3種類のシフト仕様が存在する

ガソリン仕様が1.5Lダイナミックフォースエンジン(M15A-FKS)+Direct Shift-CVTで、Direct Shift-CVTにはマニュアル感覚のシフトチェンジが楽しめる10速シーケンシャルシフトマチックが設定されています。これにより、シフトレバーは3種類存在することになります。

ちなみにハイブリッド仕様のシステム出力は116psで、WLTCモード燃費(2WD)は28.2~28.8km/L。ガソリン仕様の出力は120ps/14.8kgmで、WLTCモード燃費は18.3~18.4km/L。

ハイブリッドモデルでは満タン40Lで1,000Km走れると言います。

●予防安全性能がさらに向上

インパネ中央にオプションで10.5インチサイズのディスプレイオーディオを備える

新型シエンタは最新の「トヨタセーフティセンス」を全車標準装備しており、特筆されるのが以下の3点。

・車両、歩行者、自転車運転者に自動二輪車(昼)を加え、検知範囲を拡張し、衝突回避または被害軽減に寄与。事故割合が高い交差点での支援拡大

・一般道での「歩行者横断」「飛び出してくるかもしれない」など、リスクの先読みを行うことで、歩行者や自転車、駐車車両に接近しないよう、ドライバーの運転操作をサポート

・無線によるソフトウェアのアップデートにより、購入後もクルマに新たな機能が追加されて安全性能が向上。最新の運転支援技術を備えたより安全・安心なクルマへ進化

●新型シエンタの車両価格は?

■ガソリンモデル(2WDのみ)
5人乗り X=195万円、G=230万円、 Z=252万円
7人乗り X=199万円、G=234万円、 Z=256万円

■ハイブリッドモデル(2WD/4WD)
5人乗り
X=2WD:238万円、4WD:257万8000円
G=2WD:265万円、4WD:284万8000円
Z=2WD:287万円、4WD:306万8000円

7人乗り
X=2WD:242万円、4WD:261万8000円
G=2WD:269万円、4WD:288万8000円
Z=2WD:291万円、4WD:310万8000円

以上のように、新型シエンタには購入後もクルマの良さが継続・進化する工夫がみられ、195万円(ガソリンモデル 5人乗り)からの車両価格は納得できるもの。店頭発表会が9月3日(土)・4日(日)に予定されていますが、懸念されるのが“納車時期”で、今後のトヨタの増産体制強化に期待がかかります。

Avanti Yasunori

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【関連リンク】

トヨタ シエンタ
https://toyota.jp/sienta/

この記事の著者

Avanti Yasunori

Avanti Yasunori 近影
大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからのクルマ好きで、免許取得後10台以上のクルマを乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。