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■コ・ドライバーの必需品、FASTIME製腕時計に四苦八苦?
●トップコ・ドライバーさんとお揃いのドライバーウォッチ
こんにちは♪ 元SKE48・梅本まどかです♪
皆さんは腕時計に何かこだわりありますか?
私は普段着けないのですが、ラリーの時は必ず着けています。時間管理をしっかりしないとペナルティを受けてしまうので、コ・ドライバーにとって時計は必須アイテムなのです。
今回のラリーモントレーで使用したのは、FASTIME製のコ・ドライバーウォッチ。水色が可愛いくてお気に入り♪
この時計は、去年の誕生日に監督から「海外やWRCのトップコ・ドライバーが使っている腕時計だよ」とプレゼントして頂いたのですが、使い方がわからず、しばらく眠らせてしまっていました。
使ってみようと検索すると、全て英語だったためお手上げ状態だったのです。
●トップコ・ドライバー、田中直哉選手の講習会で使い方のお勉強
今年のゴールデンウィーク明けに、新井敏弘選手のコ・ドライバー、田中直哉選手による、この時計のオンライン講習会が開催されるという情報を入手し、受講させて頂きました。
この講習会は定期的に行われていて、以前ペースノートのお話をした時に紹介した「テルゾマルムラ」さんでコ・ドライバーウォッチを購入すると、講習会参加付きか時計のみの購入かを選べるそうなんです。
ちなみにテルゾマルムラさんで使いやすい様にと作られたペースノート「TNK pacenotes」は田中選手制作のノートです。
田中直哉選手は、全日本ラリー選手権が好きな方はもちろんご存知だと思いますが、全日本ラリーチャンピオンも取られているベテランのコ・ドライバー。新井敏弘選手とコンビを組まれていますが、若手ドライバーとも積極的にコンビを組み、若手育成にも力を入れられています。
今回の講習会でも積極的に「なんでも聞いて下さい、時計のことじゃなくてもいいですよ」と、いろんな事を教えて下さいました。
正直、ラリーは予想外のことが起きたり臨機応変に動くことが多いので、ホントに起こった出来事と交えながら話して下さるお話はとても貴重で、勉強になることばかり。中々ラリー中はお話が聞けないので、講習会に参加できてホントによかったです。
講習会は約3時間。まず時計の設定からいつ、何を押すのか、口頭での説明を受けてから実際に動かして、その後はラリーのイメトレをしながら使ってみたりと、みっちり教えて頂けました。
●実戦でドライバーウォッチを使ってみた
でも、言われて動かす事は出来ても、意外とやる事や考える事も多く、使い方もひと通りではないので、自分のやりやすいように使いこなすのが難しいです。
講習の中で田中選手から「ラリー前に練習しないとちゃんと使えないと思います。過去にちゃんと1回で使えた人は少ないです」と話して下さったのですが、ラリーモントレーで実際に使ってみてその言葉を何度か思い出しました。
ラリー前に練習したり、こう使ってみようと決めていたのですが、実際にラリー中となるといろいろやりながら動かすので、正直苦戦した点も多かったです。
でも、使うと次のTC(タイムコントロール)までの時間を表示してくれたり、SSタイム(スペシャルステージ)も記憶してくれていたりと便利な所が多いので、使ってよかったと思えた部分も沢山ありました。
個人的に1番苦戦したのは、SSのフィニッシュでSTOPボタンを押す事。スタートは、1分前を過ぎた所でボタンを押すとカウントダウンが始まり、そのままスタートしてくれるのですが、フィニッシュポイントでSTOPをきちんと押せないとSSタイムを正確に測れないのです。
押し慣れていないせいか、練習の時は普通に押せていても実際マシンに乗ってノートを持っている状態で、しかもフィニッシュの先でもペースノートを読むので、中々ボタンに集中できず「んー、上手く押せなかった」という事が2回程ありました。
そんな感じでまだ完璧には使いこなせていないのですが、教えて頂いた機能は全て試すことができ、個人的に目標にしていた「とりあえず失敗しても全部使ってみる!」は達成できました。
また、時計を着けていると「かっこいいね」と言って頂けたり、「トップコ・ドライバーと一緒の時計だからできるんだ!」と自分の自信にもなりました。田中選手と監督に感謝です。
次のラリーまでしばらく空いてしまいますが、次は完璧だったと言えるくらい使いこなして、ラリーができるよう頑張りたいと思います!
(梅本 まどか)