堀江謙一がヨットで世界一周/MotoGPチャンプのJ・ロレンソ生まれる/ホンダジェット4号機が初飛行【今日は何の日?5月4日】

■堀江謙一「マーメイド3世」で単独無寄港の世界一周に成功

1974(昭和49)年5月4日、前年8月に淡路島を出港した「マーメイド3世」が、世界を1周して大阪に無事帰還。ヨットによる単独無寄港の世界1周は、世界で3人目の快挙でした。堀江謙一は今から60年前の1962年に、世界で初めて単独無寄港での太平洋横断に成功していますが、今年83歳で再び太平洋横断に挑戦中。2022年3月26日に西宮を目指して米国サンフランシスコを出発しました。ただただ無事の成功をお祈りするだけです。

5月4日には、女優の伊藤沙莉、タレントの菊池桃子、俳優の森繁久彌、劇作家の寺山修司、元総理の田中角栄、ゴルファーのロリー・マキロイ、バイクレーサーのホルヘ・ロレンソ、英女優のオードリー・ヘップバーンなどが生まれています。本日紹介するのは、MotoGPスペイン人チャンピオンのホルヘ・ロレンソです。

●3度のMotoGPチャンピオンに輝く情熱のライダー、ホルヘ・ロレンソが誕生

ホルヘ・ロレンソ(2010年) (C)Creative Commons
ホルヘ・ロレンソ(2010年) (C)Creative Commons

ホルヘ・ロレンソは1987年(昭和62)年5月4日、スペインのバレアレス諸島マヨルカ島に生まれました。3歳の時、メカニックの父親に手作りバイクをプレゼントされ、9歳の頃には数々のレースで優勝します。2002年当時はまだ14歳だったので参加資格年齢である15歳になるのを待って、ロードレース選手権125ccクラスに参戦。第3戦スペインGPで史上最年少の15歳と1日で決勝レースにデビューを果たします。2003年にブラジルGPで初勝利を飾り、翌2004年も3勝を上げて一躍ヒーローになります。

2011年のポルトガルグランプリのホルヘ・ロレンソ(C)Creative Commons
2011年のポルトガルグランプリのホルヘ・ロレンソ(C)Creative Commons

2005年に250ccクラスにステップアップすると、2006年に16戦中8勝を上げてチャンピオンに。そして、2008年からは最高峰のMotoGPに参戦し、第3戦のポルトガルGPで初優勝を飾ります。2010年にはヤマハで待望のMotoGPチャンピオンとなり、続いて2012年、2015年にもチャンピオンの座に君臨します。しかし2017年にドゥカティに移籍してからは、ケガの影響もあり、上位に食い込むことができなくなりました。

ロレンツは、スペイン人らしい情熱的な性格で、さまざまなエピソードやロッシ、シモンチェリとの確執などが話題になりましたが、成績の下降とともに最近は丸くなったと言われていますね。

●ホンダジェットの量産型4号機が初飛行に成功!

ホンダの航空機事業子会社「ホンダ・エアクラフト・カンパニー(HACI)」は、小型ビジネスジェット機「ホンダジェット(HondaJet)」の飛行試験用量産型4号機が、2012年5月4日に米国ノースカロライナ州で初飛行に成功したことを発表しました。量産型4号機は高度3500mの上空を飛行速度580km/hで74分間飛行し、性能や快適性、信頼性においてユーザーの要求に十分対応できるレベルであることが実証されました。

2012年Hondajet量産型4号機の初飛行
2012年Hondajet量産型4号機の初飛行

ホンダにおける航空機事業のスタートは、1986年設立の和光基礎研究センターで始まった小型飛行機とジェットエンジンの開発まで遡ります。当時のチームには、実際の航空機開発経験者がひとりもいないという体制でスタートしましたが、1992年に世界初の全炭素複合材ビジネスジェット実験機が完成し、翌1993年3月5日に初飛行に成功しました。

初飛行を祝うHACIの従業員
初飛行を祝うHACIの従業員

その後進化を続け、量産4号機がベースとなったホンダジェットが、2015年に連邦航空局から型式認証を取得して、欧米やアジア、中国、インドなどで受注を開始。2017年の出荷台数は43機で、軽量小型ビジネスジェットの出荷数NO.1となり、その後もカテゴリーでトップの座を堅持しています。

本田宗一郎が飛行機好きであったことは有名な話ですが、その意思を受け継いだ形でジェット機でも成功しているホンダの技術力は、凄いの一言ですね。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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