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■Supra”MT”is Back.! GRスープラZRに待望のマニュアル仕様を設定
●RZ、SZ-R、SZの全グレードとも、ハンドリング性能アップ
トヨタのDB型GRスープラは、2019年5月に販売がスタート。グレードは3L直6ターボのRZと、2L直4ターボのSZ-RとSZの3種で、ともに8速スポーツATのみの設定。RZ”Horizon blue edition”(2020年4月)や“35th Anniversary Edition”(2021年8月)など、GRスープラ特別仕様がリリースされていますが、やっぱりATのみは変わらず、でした。
そしていよいよ、ようやく! 発売から3年後の今年、ユーザーからの強い要望に応え、GRスープラRZにマニュアル仕様を設定。夏ごろに予約をスタートし、秋ごろに発売されることが決定、発表されました。
●3L直6のRZにのみ6速マニュアルミッションを設定
6速MTが設定されるのは、3L直6ターボのRZグレードのみ。このMTはドライバーのクラッチ、シフト操作に合わせて、コンピューターが最適なエンジン回転数になるよう制御するiMTが採用されています。シフト操作時に自動にブリッピングしてくれるので、ヒール&トーなんかしなくてもスムーズな走りが可能になります。
ついで?に、MT専用のサウンドチューニングもされていて、加速時の盛り上がりを演出…するそうです。BMW製の直6エンジン+6MTに、果たしてサウンドチューンが要るのか?な~んて思ってしまいますが、これは試乗時の楽しみのひとつでしょうかw。
シフトノブはスポーティにGR ロゴを配した球体形状を採用。球体だとどの方向からも握りやすく操作がしやすいといいます。
●全グレードともハンドリング性能がアップ
今回の一部改良では、RZ、SZ-R、SZの3グレードともシャシー性能に磨きがかけられています。
AVS(Adaptive Variable Suspension)の制御、アブソーバーの減衰特性チューニングにより、ロールバランス、乗り心地性を向上。スタビライザーブッシュの特性変更により、操舵初期の応答性を向上。また、シャシー制御系ではAVS、EPS (Electric Power Steering)、VSC (Vehicle Stability Control)を見直すことで、操舵フィーリングや限界域でのコントロール性がアップされているそうです。これはどんなふうに仕上がっているのか、試乗が楽しみです!
●RZ の19インチホイールは軽量化され、デザインなどを変更
RZのみ、新意匠の鍛造19インチアルミホイールも採用されました。スポーク形状や断面形状を見直し、より軽量化・高剛性化を両立し、性能向上と機能美を追求。この新ホイールは1本あたり1.2kgもの軽量化がされているため、バネ下重量軽減=スポーティかつ乗り心地性アップにも貢献しています。
またデザインは、GRヤリスやGR86と統一性を持たせたそうです。カラーはプレミアムチタンダークシルバー。スーパーGTやスーパー耐久などで活躍するレース仕様GRスープラのイメージを彷彿させますね。
●新規ボディカラー、内装色を設定。オーディオのグレードアップも!
RZ、SZ-R、SZの3グレードとも、ボルカニックアッシュグレーメタリックと、ドーンブルーメタリックの2色のボディカラーを新たに設定。また、RZのみマットアバランチホワイトメタリックを台数限定で設定されました。
内装ではRZにのみメーカーオプションのタンカラーを採用。スポーティなだけではない、上質な雰囲気を醸し出しています。
また、RZ、SZ-RのJBLプレミアムサウンドシステムをチューニングし、音質が向上されています。
見た目とマニュアルミッション設定だけではなく、ハンドリング性能もレベルアップするGRスープラ。また競争率が凄くなりそうな予感です!
【GRスープラの主な変更点】
・ステアリング、足回りの改良によるハンドリング性能、乗り心地性の向上(全グレード共通)
・マニュアルトランスミッションを新規設定(RZグレードのみ)
・新意匠鍛造19インチホイールを採用(RZグレードのみ)
・新規外板色3色とタンカラー内装の採用
・サウンドシステムの改良(RZグレード、SZ-Rグレード)
(文:永光 やすの/画像:TOYOTA GAZOO Racing)