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■イベント参加者のYPJインプレッション
スポーティな走りと秀逸なアシスト力が魅力のヤマハ発動機(以下、ヤマハ)のe-バイク(スポーツ電動アシスト自転車)「YPJ」シリーズ。そのオーナー向けイベント「YPJファンミーティング ナチュラルホリディ(YPJ Fan Meeting ~Natural Holiday~)」が、2022年4月16日、あさぎりフードパーク(静岡県富士宮市)で開催されました。
富士山をバックに広大に広がる朝霧高原内の会場で行われたこのイベントは、自然が美しい朝霧高原の名所や地元名産品店などをe-バイクで巡るツアーや、歴代YPJモデルの大試乗会、MTB競技のプロライダーによるライディングレッスンなど、さまざまなユーザー向け企画が盛りだくさん。
アウトドアでの新鮮な空気や景観、そしてYPJシリーズの魅力を満喫できるイベントでした。
参加者は、YPJオーナーをはじめ、その家族や友人、YPJに興味がある人など。みなさん、自分の愛車に乗って楽しんだり、気になる新型モデルを試乗するなど、それぞれのスタンスで、自由にYPJに触れていました。
ここでは、そうした来場者にYPJの魅力をインタビュー。すでにオーナーの人には普段の使い方やお気に入りのポイントなど、初めて乗った人にはYPJの印象などを聞いてみました。
●初めて乗って欲しくなったYPJーMTプロ!
まずは、YPJフルラインナップの中から、興味あるモデルに試乗できる大試乗会の参加者へインタビュー。静岡県にお住まいの鈴木香緒里さん(25歳)に聞いてみました。
鈴木さんが今回試乗したのは、シリーズのフラッグシップで、MTBモデルの「YPJ-MTプロ」。
パワフルでシャープなペダリングレスポンスを維持しながら、より高いクランク回転数に対応するドライブユニット「PW-X2」を搭載、車体剛性と最適な重量バランスを実現する「ヤマハ・デュアル・ツインフレーム」や、路面追従性を考慮し設計されたリヤサスペンションなどを採用したモデルです(税込価格68万2000円)。
結婚1年目の鈴木さんは、普段、ご主人と一緒にロードバイクに乗るのが趣味。エクササイズも兼ねて、河川敷などを走っているのだそうです。そんな鈴木さんが今回YPJ-MTプロに試乗した理由は、景色を楽しみながら走ることができるe-バイクに興味があったから。
普段乗るアシスト機能がないロードバイクでは、アウトドアを走る場合はかなりペダルを漕ぐことがハード。一方、ヤマハ製e-バイクは、幅広いアシスト力を選択できるモデルばかりですから、自然を楽しみながら快適に走ることも可能ですからね。
では、実際に乗った感想を聞くと、ずばり「欲しくなった」とのこと。特に、今回の試乗コースは、高原に中に作らていることもあり、清々しい空気や景観を堪能しながら、とても楽しく、「最高に楽に乗れた」そうです。
ちなみに、鈴木さんが現在乗っているロードバイクは、価格が約80万円もする本格仕様。オンロードでは今の愛車、オフロードではYPJーMTプロといった使い分けができれば最高ですね。鈴木さんのご主人、いかがでしょうか?
●自然なアシスト力はパワースーツを着ている感覚!
お次は、初心者向けMTBライディングレッスンに参加した栃木県在住の宮麻健一さん(51歳)。
このレッスンは、YPJオーナーを対象に、YPJ開発ライダーの鈴木健二さんや元MTBダウンヒル全日本チャンピオンの増田まみさんが、YPJーMTプロなどを使い、MTBの基本的な乗り方からスキルアップのポイントなどを伝授するというもの。
宮麻さんは、1年前にYPJーMTプロを購入。現在は会社員ですが、リモートワークが多いこともあり、平日は休憩時間に街で、休日にはアウトドアに行って走りを楽しむのが趣味。ほぼ毎日YPJーMTプロに乗っているのだそうです。
「最初は街乗りだけを考えてた」という宮麻さん。ところが、いざYPJーMTプロを購入し乗ってみると、その自然なアシスト力に大満足し、アウトドアにも出かけるようになったそうです。
特に、YPJーMTプロは、ペダルを踏むとアシスト力がとても自然に出て、パワーユニットによる推進力を感じさせないほど違和感がないのだとか。
購入時には、他社のE-MTB(電動アシスト式MTB)にも試乗したそうですが、それらモデルでは、どうしてもアシスト力が出る際にタイムラグを感じたけれど、YPJーMTプロでは全くそういった感じがないことがお気に入りポイントだそうです。
また、コーナーでも、車体がスムーズにバンクし、軽快に旋回してくれるため、とっても気持ち良く走れるといいます。
宮麻さんいわく、YPJーMTプロに乗り、林の中などを駆け抜けると、「まるで(自分が)パワースーツを着ているような感覚になる」そうです。ハードなオフロードでも快適に走れる特性に、大満足のようですね。
●お遍路で一日60〜70km走っても楽
最後は、朝霧高原の名所やグルメスポットを巡るYPJオリジナルツアーに参加した西澤良太さん(72歳)と平岡正和さん(71歳)。千葉県在住のお二人は大学時代の同級生で、トレッキングバイクの「YPJ-TC」を所有する西澤さんが、e-バイク未経験者の平岡さんを誘って参加したそうです。
ちなみに、西澤さんが乗るYPJ-TCは、フラットバーハンドルとアップライトなポジションが特徴のe-バイクです。フロントサスペンションやテールランプ付きリヤキャリヤ、フェンダー、サイドスタンドなどを装備し、実用性や快適性などを実現。
ドライブユニットは、高ケイデンスに対応したアシストセッティングで欧州でも好評の「PWシリーズSE」を搭載します。また、アシストパワーと走行距離を重視した大容量バッテリーを搭載するなどで、スタンダードモードで112km、プラスエコモードなら237kmという優れた航続距離を実現。
街乗りはもちろん、長距離ツーリングも十分に楽しめるモデルです。
西澤さんがYPJ-TCを購入した理由は、四国の八十八ヶ所霊場を巡礼する旅、いわゆる「お遍路」のため。会社を定年退職し、趣味に時間を掛けられるようになった西澤さん。以前は徒歩でお遍路を巡っていたそうです。ところが、歩きだと、一日の移動距離はせいぜい25km程度。
そこで、YPJ-TCを購入、リヤキャリヤに荷物を入れたツーリングバッグを載せ、実際に1週間回ったそうです。すると、一日の移動距離が60〜70kmと格段に伸びたことで大満足。
また、西澤さんは、今回のツアーについても、YPJ-TCで快適に走れたことで「朝霧高原が大好きになった。今度は息子や孫を連れてきたい」とご満悦でした。
一方、YPJをレンタルし、e-バイクを初体験したご友人の平岡さん。
「最初はギアやアシストモードなどの使い方が分からず大変だったけれど、教えてもらったらとても簡単で、快適に走れました。思ったより楽に走れることで、欲しくなりましたね」とのこと。また一人、YPJ愛好家が増えるかもしれませんね。
このように、自然を満喫しながら走りを楽しめることが、YPJの大きな魅力のひとつのようです。インタビューに答えて頂いたみなさん、あり難うございました。
(文:平塚 直樹/写真:平塚 直樹、小林 和久、ヤマハ発動機)
【関連リンク】
ヤマハ発動機YPJ公式サイト
https://www.yamaha-motor.co.jp/pas/ypj/