ヤマハ発動機が最大出力450馬力の船外機「F450A/FL450A」を2024年8月から日本でも発売!

■卓越したパワーとトルク、スムーズでスピーディなステアリング操作を実現

以前お伝えしたように、ヤマハ発動機は、同社の船外機ラインナップで最大馬力の船外機「F450A/FL450A(最大出力450馬力)」を2023年春から北米市場で発売しています。

このほど同社は、日本でも「F450A/FL450A」を2024年8月に発売開始すると発表しました。先述したように、「F450A/FL450A」は、2023年春に北米市場から発売され、海外市場で高評価を得ているV型8気筒、排気量5,559cm3のパワーユニットが搭載された大型4ストローク船外機です。

日本で新発売されるF450A/FL450A(ホワイト)
日本で新発売されるF450A/FL450A(ホワイト)

重量を抑えながら、卓越したパワーとトルクを実現しているのが特徴。スムーズでスピーディなステアリング操作を実現する「内蔵型電動ステアリング」、チルト機構の操作性を向上させた「TotalTilt」機能などが搭載され、利便性と快適性が追求されています。

そのほか、「F450A/FL450A」の特徴は、発電能力の大幅な向上が挙げられます。位相角制御充電システムが採用され、とくに低回転域での発電能力を向上。コレクションホール、多様な電子機器を安定して使用できる電力が供給されます。

充実したプロペラ・オプションも設定されています。ボートや用途に合わせて専用設計されたプロペラをオプション設定することで、水をより長く保持し、プロペラキャビテーションの影響が抑制されます。

外観は、デザインコンセプトの「アブソルート エレガンス」がさらに進化され、個性的でダイナミックなフォルム、立体的なクロムエンブレムなど、フラッグシップに相応しい洗練されたデザインを採用。

従来最大馬力モデル「F425A」の技術が継承されているのもトピックス。スムーズでスピーディなステア操作を実現する内蔵型電動ステアリングが搭載されています。また、燃料を高精度に各燃焼室に直接噴霧するダイレクトフューエルインジェクション、高負荷運転に対応する高強度のギアケースやブラケットやカムシャフト、プラズマ溶射技術によって成形したスリーブレスシリンダー、イリジウム・スパークプラグの採用など、「F425A」で定評のある信頼性、耐久性を継承。

日本でも発売されるF450A/FL450A(グレー)
日本でも発売されるF450A/FL450A(グレー)

なお、北米から導入された背景には、船外機の主要市場であるのと、30フィート以上の大型ボートの推進機として船外機が搭載されるスタイルが増加しています。こうした市場でパワーと加速性能、燃料経済性、メンテナンス性、信頼性に定評のある「F300F」「F450A」をはじめとする同社の大型船外機の販売は堅調に推移しているそうです。

今回、導入が発表された日本でも、中・大型ボートに船外機を搭載するスタイルが注目を集めていて、大型船外機需要が高まりつつあることから、「F450A」を日本市場にも導入することになったとしています。

日本での発売に伴い、開発が進められている大型フィッシングボートとのパッケージ化のほか、市場の既存大型ボートでのエンジン換装のニーズが見込まれます。さらに、漁業や観光業などの業務艇市場への投入も視野に入れられています。

●小売価格(税抜)
「F450AVTX(グレー)」:565万3000円
「F450AVTU(グレー)」:575万3000円
「F450AVT2X(ホワイト)」:570万3000円
「F450AVT2U(ホワイト)」:580万4000円
「FL450AVTX(グレー)」:575万5000円
「FL450AVTU(グレー)」:601万9000円
「FL450AVT2X(ホワイト)」:585万9000円
「FL450AVT2U(ホワイト)」:605万2000円

(塚田 勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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