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■独立戦争開戦を記念したボストンマラソン始まる
1897(明治30)年4月19日、第1回ボストンマラソンが開催されました。1775年の今日始まったアメリカ独立戦争から「愛国者の日」が定められ、それを記念したものです。単独レースとしては世界最古で、1951年に田中茂樹選手が2時間27分45秒で日本人初の優勝を飾りました。現在より約20分遅い記録ですが、別の見方をすれば、70年間で20分も短縮されたことになります。人間の進化はスゴイと言えるのではないでしょうか。
4月19日には、タレントの小嶋陽菜、ダイハツ社長の奥平総一郎、小説家の源氏鶏太と庄司薫、演出家の久世光彦、茶道家の千宗室、テニスのマリア・シャラポア、米女優のジェーン・マンスフィールドなどが生まれています。本日紹介するのは、奥平総一郎です。
●トヨタ専務役員からダイハツ社長となった奥平総一郎が誕生
奥平総一郎は1956(昭和31)年4月19日、愛媛県松山市で生まれました。幼い頃から玩具が好きで、鉄腕アトムのアニメを見て育ちます。動く機械が好きで、東大工学部船舶工学科に進みますが、卒業時は造船業界が不況で採用がなかったので、自動車業界のトヨタに入社します。
入社時はボディ設計部に配属され、米国駐在などを経験した後、プラットフォームの取りまとめや開発プロセス改革を担当。2003年にエグゼクティブ・チーフエンジニア、2013年に専務役員兼開発本部長、中国の研究開発センター社長および中国・アジアオセアニアのチーフテクニカルオフィサーを経て、2017年6月にダイハツ工業の社長に就任します。
ダイハツは、2006年以降、軽自動車の販売シェアトップの座を2021年まで連続15年堅持しています。ただし電動化においてはやや遅れぎみ。昨年12月、奥平社長は2030年に国内販売の100%を電動車に切り替える方針を発表。世界的にカーボンニュートラルが叫ばれる中、軽自動車も電動化は必須。高い目標を掲げた今後の手腕に期待ですね。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょうか?
●リッター100PSを超えるVTECエンジン搭載のホンダ・インテグラがデビュー!
1989(平成元)年4月19日、ホンダの「クイント・インテグラ」がフルモデルチェンジしてクイントの名が取れ、「インテグラ」としてデビューしました。先代のクイント・インテグラは、1985年にデビュー。リトラクタブルヘッドライトを装備したスペシャルティカーとして、国内外で人気を博しました。
インテグラは、リトラクタブルヘッドライトの代わりに個性的な横長ワイドのヘッドライトを採用。スポーティなロー&ワイドのウェッジシェイプのフォルムに、3ドアクーペと4ドアハードトップを設定しました。エンジンは1.6L直4SOHCのデュアルキャブ仕様と電子制御噴射PGM-FI仕様、そして最上級グレードには新開発の1.6L直4DOHC VTEC(可変バルブタイミング機構)が搭載されました。160PSを発揮したVTECエンジンは、NA(無過給)で初めてリッター100PSを超えた市販エンジンであり、「エンジンのホンダ」を世界に再認識させた名機となりました。
インテグラは、TVコマーシャルに当時「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で人気となったマイケル・J・フォックスを起用し、CM中の「カッコインテグラ」のフレーズとともに、爆発的な人気を記録しました。上皇陛下の愛車としても有名でしたね。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。
(Mr.ソラン)