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■スバルがこんな上質なクルマを作るようになったなんて(嬉)!
●こだわりを持つユーザーに応える、こだわりを持つ開発部隊。それがSUBARU流!
今回の頑固一徹 和こと、国際モータージャーナリスト・清水和夫試乗は、雪の大地・北海道でSUBARUレガシィアウトバックをチェックです。
今年、免許取得50年=競技生活も50年の清水さんはその間、スバル車で鍛えられたこと数十年以上! 清水さんがスバル車に乗ることは、自身の原点を振り返ることにもなるのでしょうか。
さて、北米で大人気のアウトバックが、約2年遅れでようやく日本にも上陸。レガシィのSUV版に期待することは、やはり、スバルお得意の4WD(AWD)性能ですね。
アウトバックの開発責任者・村田誠さんをナビシートにご招待。アウトバックに込めた想いも含め、いろいろと突っ込んで聞いてみました。では、雪深い北海道へ、皆さんも一緒にドライブへ行った気分になってみましょう!
●スバル・レガシィアウトバックの「アクト4 アクティブトルクスプリットAWD」の安心感!
清水:村田さん、久しぶりだね! 最後に会ったのはニュルブルクリンクだったね。
村田:2006年ですね。当時はインプレッサの足まわり開発をしていました。ニュルでは清水さんのドラテクにビックリしちゃいました。
清水:その方がついに、スバルの最高級車、アウトバックの開発責任者!
さて、アウトバックだけど、どんな4WDシステムですか?
村田:アクト4アクティブトルクスプリットAWDです。
清水:湿式多板クラッチで、主駆動輪がフロント、4輪のスリップ率を見ながら後ろにトルクを出していくという。スバルが一番得意としていて、STIなど速く走るスポーツモデルはメカニカルなセンターデフを持っている。使い分けているということですね。
村田:その通りです。
清水:雪上には「4WDが要る」ってよく言われるけど、ボクはやっぱり、長い経験の中でサスペンションのほうが一丁目一番地だと思っています。路面は凹凸しているじゃない、だからタイヤの接地が良くないとAWDでもダメなんだよね。
村田:その接地性みたいな部分でも、開発陣は凄く気を使って開発していますね。
清水:FWDでも4輪の接地性がいいクルマは走りやすい。AWDでも変にサスが固いとか接地性が悪いと、AWDでも走りにくい。
村田:そうですね。アウトバックはストロークなどもしっかり確保し、どれだけ4つのタイヤを常に地面にくっつけているか…。
●どんな自然環境にも適応
清水:当然、トラクションコントロールとABSがあるんだけど、滑ったら横滑り防止装置が効く。微妙に4つのタイヤにちょこちょこブレーキかけて、ライントレース性を高めていますね。
村田:おっしゃる通りですね。スバルはVDC(ビークルダイナミクスコントロール)と呼んでいます。
清水:アウトバックってアメリカでかなり人気なんだけど、アメリカもこういう自然環境の厳しいところがいっぱい。北に行けば寒いところがあるし、南に行けばマイアミみたいに暑いところもあれば、砂漠の中みたいなところもある。
村田:実際、アウトバックもアメリカだと日本の10倍以上売れています。
清水:カウボーイみたいな肉食系に好まれている感じですかね!
村田:やっぱりこだわったお客様に選んでもらっているというところはあるんだと思います。
●AWDであっても接地性が命!
清水:ところどころ路面の雪が剥げているところにアイスバーンが出てきます。雪道だけいいとか、アイスバーンだけいいというようなクルマじゃダメ。アウトバックは安心感があって楽しさ、気持ち良さもある。
村田:安心感みたいなのは、ハンドルを握っていて少し感じていただけるところですかね。
清水:やっぱりステアリングの手応えは必要。ステアリングは操縦桿じゃないですか。だから、手応えのないクルマって怖いですよ。たまに轍でズルっとずれるんだけど、でも、そのときのボディのロールとか、ドライバーがヒヤリハットするような挙動ってないですね。
村田:ステアリングの電動パワステですけど、操舵力なんかもウチの実験部隊が丁寧にチューニングしていまして。
清水:軽めだけどいいですよね。路面の滑りやすさ、接地性が分かりやすい。
村田:そうですか。清水さんにそう言っていただけると本当に嬉しいですね!
清水:やっぱここ、命でしょ!
各チューニングにこだわりを持っているというアウトバックの開発陣。VDC、ステアリングの可変ギヤレシオ、視界性能、インテリアへの包まれ感…。清水さんと村田さんのスバル愛、アウトバック評はまだまだ尽きないようです。では、続きを動画でドーゾ!
(試乗インプレッション:清水 和夫/動画:StartYourEnginesX/アシスト:永光 やすの)
【SPECIFICATIONS】
SUBARU LEGACY OUTBACK Limited EX
全長×全幅×全高:4870×1875×1675mm
ホイールベース:2745mm
トレンド F/R:1570/1600mm
車両重量:1690kg
最小回転半径:5.5m
エンジン:C B18 水平対向4気筒DOHC 16バルブ デュアルAVCS 直噴ターボ “DIT”
ボア×ストローク:80.6×88.0mm
排気量:1795cc
圧縮比:10.4
最高出力:130kW(177ps)/5200〜5600rpm
最大トルク:300Nm(30.6kgm)/1600〜3600rpm
燃料タンク容量:63L
燃料:無鉛レギュラー
燃料消費率(WLTCモード):13.0km/L
駆動方式:AWD(常時全輪駆動)
トランスミッション:リニアトロニック(マニュアルモード付) 前進無段 後退1速
サスペンション F/R:ストラット/ダブルウイッシュボーン
ブレーキ F/R共:ベンチレーテッドディスク
車両本体価格(税込):4,290,000円
【関連リンク】
StartYourEnginesX
https://www.youtube.com/user/StartYourEnginesX
SUBARU LEGACY OUTBACK
https://www.subaru.jp/legacy/outback/
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