VWパサート次期型はサイズアップ。プロダクション仕様を初スクープ!

■セダンは「ID Vizzion」へバトンタッチするため終了の可能性

フォルクスワーゲン(VW)の欧州Dセグメント、セダン&ワゴン『パサート』次期型のプロダクション仕様をカメラが初めて捉えました。

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VWパサート 次期型プロトタイプ

2月には、現行型ヴァリアントを用いたテストミュールでしたが、今回はプロダクション仕様のボディとなっています。

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VWパサート 次期型プロトタイプ

社内コード「B9」と呼ばれる次世代型はセダンがラインアップから外れ、ワゴンのみの提供が噂されています。

しかし、同社ではすでにセダンの後継モデルにあたるフルエレクトリックセダン「ID Vizzion」生産型を開発中とみられ、理にかなっていると言えるでしょう。

捉えたプロトタイプは、コンポーネントデザインやスタイリングを刷新しますが、保守的なデザインが見てとれます。フロント&リアエンドにはお得意のステッカーを貼り、新デザインをカモフラージュ。

しかし、「ゴルフ8」に少し似たLEDデイタイムランニングライトを備えるヘッドライトが予想されています。

側面では、前回継ぎ接ぎが見られたBピラーを修正、すでにホイールベースが延長されています。注目はリアクォーターウィンドウ周辺で、現行型より丸みを帯び、Dピラーが傾斜を持っていることが確認できます。

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VWパサート 次期型プロトタイプ

市販型では「MQB」プラットフォームのアップデートバージョンを採用、ホイールベースが延長されるほか、トラックも拡大される可能性が高いです。

最後の内燃機関となる可能性があるパワートレインは、マイルドハイブリッドの支援を受け、さまざまなガソリンおよびディーゼルエンジンが供給されると予想されるほか、プラグインハイブリッドもラインアップされます。

パサート次世代型は開発初期段階とみられ、2024年モデルとして2023年内にワールドプレミアが予想されており、基盤を共有する第4世代のシュコダ「スペルブ」と合わせて、スロバキアのブラチスラバで生産予定となっています。

またボディクラッディングを備える強固な「オールトラック」バージョンも期待できるでしょう。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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