■現地企業との協業によるアセットマネジメント事業を拡大
ヤマハ発動機は、世界一のオートバイ大国として知られているインドにも二輪車をもちろん展開しています。
このほど同社は、モビリティサービスビジネスの拡大を目的に、インドに新会社「MOTO BUSINESS SERVICE INDIA Pvt. Ltd.(MBSI)」を設立したと発表しました。新会社のMBSIから二輪車レンタルサービスなどを展開する現地モビリティサービスプロバイダー「Royal Brothers」に対して、二輪車両の貸与をはじめとした事業をスタートしています。
「MBSI」は、シェアリングやタクシー業、物流サービスなどを行うMobility as a Service事業者(MaaS事業者)への二輪車両の貸与を通じて、資産の管理、運用を請け負うアセットマネジメント事業を展開。
また、事業を通じた就労機会の創出により、人々のクオリティ・オブ・ライフ(生活の質)向上にも寄与していきたいとしています。今後も「Royal Brothers」に加え、インドのMaaS事業者との協業を通じて、インドでのモビリティサービスビジネスの拡大を目指すとしています。
「Royal Brothers」は2015年に設立され、インド最大級の二輪車レンタルなどを行うモビリティソリューションプロバイダーです。
「レンタルできるのになぜ買うのか」というコンセプトのもと、ミレニアル世代(1980年から1995年の間に生まれた世代)のニーズに対応し、WEBサイトやスマホ・アプリ上から二輪車を借りられるサービスを提供。
ヤマハ発動機は、2022年2月10日発表の新中期経営計画(2022~2024年)において、新規事業と成長事業を戦略事業領域と位置づけています。将来のコア事業に育てるため、経営資源を積極的に配分するポートフォリオマネジメントを推進。
新規事業のひとつであるモビリティサービスビジネスでは、「Royal Brothers」との協業のように、今後も現地企業との協業によるアセットマネジメント事業を拡大していくと表明しています。
(塚田 勝弘)