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■鋼鉄よりも強くクモの糸より細いナイロン発明
1935(昭和10)年2月28日、米国化学メーカー・デュポン社のカロザースが、世界初の合成繊維ナイロンの開発に成功しました。「鋼鉄よりも強く、クモの糸より細い」と宣伝されたナイロン。女性のストッキングに使用されたことで有名ですが、最初の商品は歯ブラシだったそうです。
さて、2月28日に生まれたのは、女優の上白石萌歌、芳根京子、キャスターの膳場貴子、文芸評論家の島村抱月、哲学者のミシェル・ド・モンテーニュ、レーシングドライバーのマリオ・アンドレッティなどです。本日紹介するのは、米国人ドライバーのマリオ・アンドレッティです。
●日本開催初のF1レースで優勝を飾ったマリオ・アンドレッティが誕生
マリオ・アンドレッティは1940年2月28日、双子の弟としてイタリアに生まれました。子供の頃にイタリアGPなどを観戦し、レーシングドライバーに憧れるようになります。1955年に一家で米国に移住すると、1959年にはレース活動をスタート。ダートオーバルやオープンホイールカー・シリーズでも優勝を重ね、1967年にはNASCARのデイトナ500、1969年にはインディ500で優勝を飾り、名実ともに米国を代表するドライバーとなります。
1968年からF1に参戦すると、1971年にフェラーリを駆って南アフリカGPで初優勝。そして1976年、日本で初めて開催されたF1レース(F1グランプリ・イン・ジャパン)では、豪雨の中ロータスで5年ぶりの優勝を飾りました。ただしこのレースは、事故から奇跡の復活を果たして話題を集めるニキ・ラウダとジェームス・ハントのチャンピオン争いに注目が集まり、優勝したアンドレッティにはやや不運でした。そのあと、1978年にロータスで6勝を上げて念願のチャンピオンに輝きました。1994年に引退しましたが、デイトナ500、インディ500、F1チャンピオンを獲得した唯一のドライバーとして、その栄誉が称えられています。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●スズキがSX-4でWRC参戦を発表!
2006(平成18)年2月28日の第76回ジュネーブショーで、スズキは2007年からWRCに参戦することを発表しました。スズキは2002年から「イグニス(日本名、スイフト)」でJWRC(ジュニアラリー選手権)に参戦し、2004年にはドライバーズチャンピオンを獲得していました。JWRCで実績を重ねてきたスズキが、トップカテゴリーのWRCに挑戦することを決断したというわけです。
マシンは新型「スズキSX4」をベースに、フィアットと共同開発。パワーユニットは最高出力235kW(320PS)/4000~4500rpm、最大トルク590Nm/3500rpmを発揮する2.0L直4DOHC16Vターボエンジンで、5段シーケンシャルトランスミッションが組み合わされ、電子制御のデファレンシャルギアを装着した4WDでした。
2008年のニュージーランドラリーでは6位と7位に入り、いよいよ本領発揮かと思われたスズキでしたが、2008年12月、わずか1年でWRC撤退を発表。2008年にリーマンショックが起こり、世界的な経済不況が起こったことが撤退の理由でした。この時期は、三菱のWRC撤退やホンダのF1撤退など、多くのメーカーが一斉にモータースポーツ活動から身を引いた時期でした。復活を望みたいですが、今の状況では期待薄ですね。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。
(Mr.ソラン)