まるで助手席の友達が道案内!?パイオニアの車載器「NP1」の音声カーナビはそうとう使えた!

■画面を使わず音声だけでナビゲーション!?

パイオニア「NP1」のナビ機能を紹介
車内側から見たNP1。200万画素の車内/後方カメラの右側はマイク兼スピーカーです

パイオニアが放ったまったく新しいドライビングパートナー、それが「NP1」です。その形は、前後にカメラが付いていることから、一見するとちょっと大きめのドライブレコーダーにも見えます。しかし、本機はドライブ中に必要な様々な機能を凝縮した、まさに「車載用ガジェット」とも言える製品なのです。今回はそのうちのカーナビ機能についてご紹介しましょう。

パイオニア「NP1」のナビ機能を紹介
こちらは車外側のフォルム。200万画素の前方カメラが見えます

見ての通り、このNP1にはモニター画面がありません。じゃ、どうやってカーナビ機能を使うのでしょう? それが音声です。NP1は、操作はもちろん、目的地検索やルート案内までのすべてを音声で行う、従来とはまったく違ったスタイルの製品なのです。使い方は「NP1(エヌピーワン)」というウェイクワードを発することから始まります。つまり、スマートスピーカーのような、音声による対話型ナビとして成立しているのがNP1なのです。

「これで本当に大丈夫なのか?」そう心配する人も多いでしょう。そこで今回は一足早く、試乗を通して体験して参りましたので、そのレポートをお届けします。

●運転が不安にならない親切丁寧なルートガイド

パイオニア「NP1」のナビ機能を紹介
ルームミラー横に取り付けられたパイオニアNP1。一見ドラレコのようですがはるかに多彩な機能を持っています

NP1は試乗車の運転席側フロントウインドウ上部に取り付けられていました。まずはカーナビ機能の基本操作から試してみます。

「エヌピーワン(NP1)」と呼びかけて電子音がしたら、音声で何らかのコマンドを入力します。ここでは「○○へ行きたい」と施設名を読み上げると、「直線距離で△km先に○○が見つかりました。ここに行きますか?」と返してくるので、「はい」「お願い」と返事をすると目的地までのルート探索が終了。「目的地は○○です。オススメルートで案内します。目的地まで△キロ、所要時間は約×分です」として案内がスタートします。

音声だけで見事に目的地までのルートを設定してくれました。とはいえ、ここまでの流れなら今までの音声認識対応カーナビとそれほど変わるものではありません。驚くのはそこから先。かつてないほど緻密なルートガイドと、リクエストへの多彩な対応がすごいのです。

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音声だけでも十分だが専用アプリ「My NP1」を使えば画面アリの一般的なナビ表示も可能

たとえばルート案内中に交差点を通過する際は、「間もなく直進です」「真ん中の車線を進んでください」とその都度教えてくれます。さらに分岐点に近づくと、「800m先、突き当たりを右です」「400m先、突き当たりを右です。日本橋、本郷方面へ向かいます」とし、右に曲がると「本郷通りに入りました。3分程度道なりです」といった具合。あるいは信号の数で案内することもあり、その時は「二つ先の信号を右です」「この信号を右です」となります。

仮に案内を聞き漏らしたときも万全で、「もう1回言って」と訊ねれば、「800m先、突き当たりを右です」と最後の案内を繰り返してくれます。また、「目的地まで何分?」「今どこを走っているの?」とリクエストした場合にも即座に回答してくれるのです。

●駐車場の探索や立ち寄り地点の追加も音声で一発!

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人気レストランや駐車場検索も音声でこなします
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NP1の高度な仕組み。クラウド側とエッジ側が補い合って効率よくタスクをこなします

目的地検索ではこだわりの検索にも対応しています。たとえば「家系ラーメンが食べたい」「パンケーキを食べたい」といったリクエストにも対応し、現在地から近い順に候補を音声で表示します。グルメサービスRettyにも対応していて、ここでは評価の高いレストランを「評価の高いレストランを教えて」と告げるだけで検索することができるのです。

目的地とした施設に駐車場がないときは、「目的地には駐車場が併設されていません」として、周辺の駐車場を探すモードに自動的に入ってくれます。この時はサイバーナビ等で使ってきたリアルタイムの駐車場満空情報が反映されますから、駐車場を探して目的地付近で彷徨うなんてこともないんです。

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立ち寄りたい地点の追加も音声で告げればOK

では立ち寄り地点を追加するときはどうすればいいのでしょう。実に簡単です。目的地を設定した後にもう一度別の目的地を音声で検索すればいいのです。それだけで自動的に立ち寄り地点として設定されます。立ち寄り地点は最大5箇所まで順番に設定されていくということでした。ただ、設定した立ち寄り地点の順番を変更するときは音声での対応ではなく、スマホアプリ「My NP1」を使って対応します。

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パイオニアが開発したモビリティAIプラットフォーム「Piomatix(パイオマティクス)」の原理

正直言って、ここまで緻密な検索能力と案内には驚きしかありません。これらはすべて、パイオニアが開発したモビリティAIプラットフォーム「Piomatix(パイオマティクス)」の力によるものです。このエンジンがコマンドを捉えると、エッジ側(=端末であるNP1)で処理した方がいいか、あるいはクラウドにある高性能な音声認識エンジンを使った方がいいか、を瞬時に判断。ここでNP1の通信機能が活かされ、結果として高性能な音声認識を実現しているのです。

●カーナビが苦手な方やスペースが限られるクルマに絶対役立つ!

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NP1を補完するスマホアプリ「My NP1」。「地図がないと不安」という方は併用すれば安心です

とはいえ、「やっぱり画面がないと不安」という人もいるでしょう。そんな場合は前出のスマホアプリ「My NP1」を使うといいでしょう。スマホ上にカーナビのような地図画面を表示することで画面を通して案内され、この日も音声で案内されるほとんどが表示されていることが確認できました。個人的には音声でも案内を十分理解することができましたが、こういった使い方ができるのは大きな安心につながると思います。

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My NP1では自車位置や車載カメラの映像を外部に知らせるドライブコールという機能があり、道案内などに役立ちます

自車位置の測位能力は、GPS以外にも準天頂衛星「みちびき」やロシアの「グロナス」、EUの「ガリレオ」にも対応し、本体に内蔵した6軸モーションセンサーを組み合わせて精度を高めています。さらに通信によるAssisted-GPS(A-GPS)にも対応することで、起動時の素早い測位も可能としています。NP1では車速パルスこそ使っていませんが、ここまでの対応があればよほどのことがない限り、自車位置が迷うことはなさそうですね。

NP1は交通情報にもしっかり対応しています。通信を使ったオンデマンドVICS情報を使うほか、パイオニアがユーザーの走行履歴から抽出したプローブデータを使って高密度な交通情報が反映されます。これによりVICS情報で得られた交通情報を超える“スーパールート探索”として、より早く目的地に到着するルートを案内するのです。もちろん、そこでは休日や時刻で変化するETC情報も反映して案内します。

パイオニア「NP1」のナビ機能を紹介
ナビモニターを付けにくい輸入車にもおすすめ。左ハンドル車にも対応
パイオニア「NP1」のナビ機能を紹介
左ハンドル車向けに、左右を反転させて取り付けることが可能になっている

正直言って、音声でのやり取りでここまでの案内ができるとは想像だにしていませんでした。まるで助手席の人が道案内してくれる感覚。カーナビの画面を見ながら運転するのが苦手な初心者や高齢者、あるいはクルマにカーナビを載せるスペースがないようなスポーツカーなどでも、NP1は間違いなく役立つはずです。特にNP1はアップデートでサービスや機能がどんどん拡張するということですから、今後の進化がとても楽しみですね。

パイオニアNP1の発売日は2022年3月2日。現在、オンラインショップにて予約受付中です。気になる価格は「ベーシックプラン(通信+サービス利用料1年分付)」での購入が65,780円(税込み)、オンラインショップ限定の「バリュープラン(通信+サービス利用料3年分付)」では93,500円(税込み)。これらの購入金額には本体価格に通信+サービス利用料を含んだ価格となります。

(文:会田 肇/写真:高橋 学)

●パイオニアNP1についての詳細はコチラ

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この記事の著者

会田 肇

会田 肇 近影
1956年、茨城県生まれ。明治大学政経学部卒。新卒で自動車系出版社に就職した後、フリーランスとして独立。カーナビゲーションやドライブレコーダーなど車載電化製品を中心にレポートする一方で、自動運転をはじめとするITS分野での取材活動を行う。読者の立場に立った分かりやすいレポートを心掛けている。趣味はクルマか飛行機を使った旅行。写真撮影。音楽を聴くこと。日本自動車ジャーナリスト協会会員。