法隆寺金堂が焼失/メキシコ人ドライバーのセルジオ・ペレス生まれる/トヨタの7代目コロナデビュー!【今日は何の日?1月26日】

■法隆寺火災を教訓とする文化財防火デー

1949(昭和24)年1月26日、日本最古の木造建築といわれる奈良・法隆寺の金堂が火災となり、内部の壁画を損傷するなど大きな被害を出しました。この火災を教訓に、「文化財防火デー」が制定されました。2019年のノートルダム寺院と首里城の火災では、建物が崩れ落ちる様子をTVで見ながら大きな衝撃を受けたこと、まだ記憶に新しいところですね。

さて、1月26日に生まれたのは、俳優の綾野剛、タレントの長嶋一茂と所ジョージ、実業家の盛田昭夫、米国俳優のポール・ニューマン、F1ドライバーのセルジオ・ペレスなどです。本日紹介するのは、セルジオ・ペレスです。

●レッドブル・レーシング・ホンダのメキシコ人ドライバーのセルジオ・ペレスが誕生

メキシコ人F1ドライバーのセルジオ・ペレス(愛称”チェコ”) (C)Creative Commons
メキシコ人F1ドライバーのセルジオ・ペレス(愛称”チェコ”) (C)Creative Commons
2016年モナコGP、3位で表彰台を獲得(C)Creative Commons
2016年モナコGP、3位で表彰台を獲得(C)Creative Commons

“チェコ”の愛称で親しまれているセルジオ・ペレスは、1990年1月26日にメキシコ・ハリスコ州で生まれました。わずか6歳で国内のカートレースに参戦、2年目の1997年にはメキシコの最年少シリーズチャンピオンになります。2005年に欧州に渡り、英国のF3、GP2を経て、2011年にメキシコ人として5人目のF1ドライバーとしてデビュー、チームメイトは小林可夢偉でした。初優勝は参戦10年目となる2020年サヒールGPで、メキシコ人としてはペドロ・ロドリゲス以来50年ぶりの快挙でした。その後、レッドブル・レーシング・ホンダに移籍してアゼルバイジャンGPで2勝目を飾ります。ホンダが抜けた2022年も、2021年チャンピオンのマックス・フェルスタッペンとともに、レッドブル・レーシングでハンドルを握る予定です。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●打倒ブルーバードの命を受けて登場した7代目コロナ!

1982(昭和57)年の1月26日、トヨタから7代目となる新型「コロナ」がデビューしました。当時コロナは、トヨタの主力モデルでしたが、ライバルの日産ブルーバード」に後れを取っていました。打倒ブルーバーとして登場したのが、7代目コロナだったのです。

1982年のデビューした7代目コロナ 4ドアセダン(C)Creative Commons
1982年のデビューした7代目コロナ 4ドアセダン(C)Creative Commons
7代目コロナの運転席周り。当時としては先進的なディジタルメータを採用
7代目コロナの運転席周り。当時としては先進的なデジタルメータを採用

新型コロナは、大型の角形ヘッドライトとスラントノーズの直線基調のスタイリングが特徴でした。ラインナップは、2ドアハードトップと4ドアセダンの2種類で、ハードトップはピラーレスや大型リアウィンドウでスペシャリティ感覚に溢れていました。装備についても、各種のデジタルメーターやオートドライブ、スピークモニター、世界初のバックソナーなど、高級車並みの充実ぶりでした。エンジンは2.0L直4DOHCを筆頭に5種類が用意され、その年の9月には、兄弟車セリカとともに日本初のDOHCターボ(レーザーツインカムターボ)エンジンを搭載した「1800GT-TR」が追加され、大きな話題を呼びました。

1979年にデビューした6代目ブルーバード
1979年にデビューした6代目ブルーバード

高級感とスポーティさを兼ね備えた7代目コロナの人気は、ライバルのブルーバードを徐々に追い上げ、ついには販売台数でクラストップの座を奪回しました。最近は見なくなった四角張ったスタイルが、今見るとカッコイイですね。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン 近影

Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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