8代目マツダ・キャロルは、愛らしいデザインと走りの質感、先進安全装備を向上

■マイルドハイブリッド仕様とエネチャージ搭載仕様を設定

マツダは、スズキから供給を受けている新型キャロルを2022年1月中旬から発売します。スズキ・アルトのOEM版です。

8代目を数える新型キャロルは、親しみやすいエクステリアデザインが採用されるなど、内外装を一新。

安全面では、ガラスエリアが拡大され、視界も広くなったほか、夜間の歩行者も検知する「デュアルカメラブレーキサポート」などを全車に標準装備。

マツダ キャロル
フルモデルチェンジを受けた新型マツダ・キャロルのエクステリア

パッケージングでは全高、室内高、室内幅が拡大され、広いキャビンも獲得しています。

さらに、マイルドハイブリッドシステム搭載車がラインナップに追加され、高い燃費性能を享受できます。

エクステリアデザインは、丸みを帯びた柔らかなフォルムが特徴で、楕円形のモチーフが採用され、小さなボディでも安心感のある立体的な造形が採用されています。

ボディーカラーは、新色でモノトーンの「ダスクブルーメタリック」と「ソフトベージュメタリック」、2トーンの「ダスクブルーメタリック2トーン(ホワイトルーフ)」が追加されています。

マツダ キャロル
「ダスクブルーメタリック2トーン(ホワイトルーフ)」のエクステリア

一方のインテリアは、インパネとドアトリムに落ち着きのあるネイビーカラーが使われていて、上質感や快適性が演出されています。シートはデニム調で、シート背面がブラウンになり、シート全体で親しみやすさが表現されています。

車内は、全高を50mm、室内高を45mm、室内幅を25mmそれぞれ先代よりも拡大、前後席ともに広い視界とヘッドクリアランス、ゆとりあるショルダールームとすることで、ベーシックな軽セダンとは思えない広い車内を実現。

そのほか、フロントドア開口部の高さ方向が20mm現行車より拡大され、前席の乗降性が向上したのも朗報です。

収納スペースも充実しています。インパネトレー(助手席)やフロアコンソールトレー、インパネドリンクホルダー(運転席、助手席)をはじめ、大型のスマホも収納できるインパネセンターポケットなど、ドライバーから手の届く位置に豊富なポケッテリアが配置されています。

マツダ キャロル
マツダ・キャロルのインパネ

走りの質感向上も図られています。ルーフパネルとメンバーの接合部に高減衰マスチックシーラーが採用され、こもり音や雨音を低減。

さらに、低速から中高速までの実用速度域で、優れた燃費性能と軽快な走りを実現するR06D型エンジン、ISG(モーター機能付発電機)、専用リチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムが「HYBRID GS」「HYBRID GX」として設定されています。

低燃費と力強い走りを両立するR06A型エンジンを搭載し、減速時のエネルギーで発電と充電をし、無駄な燃料消費を抑える「エネチャージ」も「LG」グレードとして設定。

WLTCモード燃費は、軽自動車トップクラスの27.7km/Lを達成し、2030年度燃費基準95%達成でエコカー減税(重量税)免税(HYBRID GSとHYBRID GXの2WD車)となります。

なお、新型「キャロル」は経済産業省や国土交通省が普及を推進する「サポカーS ワイド」、国土交通省による「衝突被害軽減ブレーキ(AEBS2)認定車」に該当します。

●価格帯:99万8800円~130万3500円

塚田 勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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