■2050年度までに製品のライフサイクル全体でカーボンニュートラルを実現する長期ビジョンを発表
2021年11月29日(月)、日産自動車は電動化を戦略の中核として、移動と社会の可能性を広げるワクワクするクルマと技術を提供する長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」を発表しました。
主な内容は、まず日産はこれまで、他社に先駆けて量販型EV を世界中のマーケットに投入するとともに、充電インフラ等の投資を行ってきました。さらに今後5年間で約2兆円を投資し、電動化を加速させるとしています。
2番目に、 2030年度までに電気自動車15車種を含む23車種のワクワクする新型電動車を投入し、グローバルの電動車のモデルミックスを50%以上へ拡大させるとしています。
そして3番目は全固体電池を2028年度に市場投入という、3項目がポイントとなっています。
また、日産が目指す電動化の未来を示すものとして、新世代クロスオーバーEV、Chill-Out、先進技術をパッケージ化したMax-Out、Surf-Out、Hang-Outという3台の新しいコンセプトカーを公開しました。
長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」の発表に合わせて、日産グローバル本社ギャラリーでは“Nissan FUTURES” というイベントが12月2日(木)から27日(月)まで開催されます。一般公開を前にプレス向けに公開されました。
“Nissan FUTURES”では、日産の電動化にまつわる歴史と現在の技術を振り返りながら、その先に描く電動化の未来を体験することができます。ギャラリーは、電動化の歴史を切り拓いた日産の軌跡を紹介する“Past Zone”、こころ高鳴る走りを提供する今の技術と電動化について紹介する“Present Zone”。そして、日産が実現する電動化の未来を紹介する“Future Zone”という3つのゾーンをメインに構成されています。
“Past Zone”では、日産のルーツである「たま電気自動車」が1947年に開発したたま号。2000年に日本で販売された超小型EVのハイパーミニ。そして2010年に登場した日産初の量産型EVである初代リーフが展示されています。
“Present Zone”では、2022年1月からデリバリーが始まる日産初のクロスオーバーEV、アリアを展示。アリアに搭載された電動化・知能化の最新技術や、コネクテッドカーサービスのデモンストレーションを行います。
また、e-POWERを搭載した最新のノートオーラNISMOをはじめ、海外で販売されているエクストレイル、シルフィー、キャッシュカイも展示されています。
そして“Future Zone”では次世代クロスオーバーEVのChill-Outの実寸大モデルがアリアと並んでいます。また「Nissan Ambition 2030」で発表された日産が思い描く2030年のクルマである、Max-Out、Surf-Out、Hang-Outの3台のコンセプトカーが、まるで目の前にあるかのようにダイナミックに出現します。
また、EV RACINGというコーナーでは、フォーミュラーE参戦車とリーフのレーシングカーを展示し、内燃機関同様にEVも操る楽しさを提供するものであることを紹介しています。
この“Nissan FUTURES”に訪れれば、日産がチャレンジしている電動化の過去・現在・未来がわかります。
個人的には、超小型EVのハイパーミニをリメイクして低価格で提供してもらえると、シティコミューターとしてニーズがあるのではないかと感じました。
(文・写真:萩原 文博)
【関連リンク】
日産自動車
https://www.nissan.co.jp/
Nissan FUTURES
https://www.thenissannext.com/jp/nissanfutures/?rstid=20140314rst000100768