ポラロイドカメラ誕生/スズキが北米4輪事業から撤退/最後のライフとなった5代目ホンダ・ライフがデビュー!【今日は何の日?11月6日】

■ポラロイドカメラが全米カメラ展に登場

今日は何の日
ポラロイドカメラ

1948(昭和23)年11月6日、全米カメラ展にインスタントカメラ「ポラロイド95型」が出品されました。ポラロイドカメラを発明したのは、米国の発明家エドウィン・ハーバート・ランドでした。重さが2.4kgあるカメラでしたが、シャッターを押してわずか1分でモノクロ写真が出てくる全く新しいカメラに世間はビックリ。同月26日に発売されると、あっという間に初日で売り切れたそうです。ちなみに、ランドがポラロイドを発明したきっかけは、娘さんの“なぜ写真はすぐに見られないの?”だったそうです。発明王エジソンが、子供の頃「なぜ?どうして?」と言って先生を困らせたのは有名な話です。何か新しいものを作り出すには、常識にとらわれない子供のような柔らかい頭が必要ですね。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●スズキが北米の4輪車販売事業から撤退!

2012(平成24)年のこの日、スズキが北米での4輪車販売事業から撤退することを発表しました。リーマンショック後に円高ドル安が続く状況の中で、輸出に頼る米国事業では収益を出せないと判断したからです。スズキの北米進出は、GMの支援を受けて1985年から始まりました。「ジムニー」を「サムライ」の名で販売し好調に滑り出し、その後もSUV「XL7」、ピックアップトラックの「イクエータ」、中型セダン「キザシ」など投入しましたが、2008年のリーマンショックで販売は激減。大型車が好きな米国人相手だけに、小型車が主力のスズキにとっては大きなハンディがあったようです。得意のアジア圏に注力するためにも、北米撤退は避けられなかったのでしょう。

●女性に人気のホンダ・ライフが最後のモデルチェンジ!

2008(平成20)年のこの日、ホンダライフ」としては最後の世代となる5代目がデビューしました。初代ライフは、1971年に発売され、ヒットしながらも1974年に生産を終了しました。その後、23年のブランクを経て、1997年にハイトワゴンとして2代目ライフが復活し、3代目、4代目と続きました。

2008年発売のライフ、標準モデル
2008年に発売されたライフ、標準モデル
2008年発売のライフ、エレガントなモデル「パステル」
エレガントさを強調したモデル「パステル」

そして登場した5代目は、「デイリー・スマイル・テクノロジー」をコンセプトに掲げ、ユーザーの誰もが毎日笑顔で過ごせるパートナーを目指しました。特にこだわったのは、視界の良さ、快適さ、運転しやすさ、安全性でした。具体的には、三角窓の拡大、リアガラスの下端を下げる、バックモニター付きオーディオの装備、シートのクッション性の改良、スマートパーキングアシスなど、女性にやさしい装備が満載でした。

2008年発売のライフ,スポーティモデル「ディーバ」
2008年発売のライフ,
スポーティモデル「ディーバ」

シンプルな標準装備の他、エレガントな「パステル」、スポーティな「ディーバ」のそれぞれ異なるフロントマスクを用意して、ユーザー層の拡大を図りました。パワートレインは、660cc直3 SOHCエンジンのNA(無過給)およびそのターボ仕様と4速ATの組み合わせ。駆動方式は、FFと4WDが用意されました。

1971年発売の初代ライフ、ホンダN360の後継モデルとしてヒット
1971年発売の初代ライフ、ホンダN360の後継モデルとしてヒット

5代目ライフも堅調な販売を続けましたが、2014年にデビューしたN-WGNにバトンを渡して生産を終了しました。ライフは、女性が好む優しい装備とキュートなスタイルが特徴でしたね。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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