■フェアレディのシャシーにクーペボディを架装
日産自動車が先頃、初代シルビアを彷彿させるEV版「シルビア」のスケッチを公開しました。
初代シルビア(CSP311型)は日産自動車が1965年(昭和40年)4月に2代目ダットサン・フェアレディのシャシーをベースに90psを発生する1.6L OHVエンジンを搭載して発売した2ドアクーペで、「Crisp Cut」(クリスプカット)と称するデザインアイテムを採り入れた美しいモデルでした。
車体サイズは全長3,985mm×全幅1,510mm×全高1,275mm、ホイールベースが2,280mmで、車重は980kgと軽量。
フロントサスにダブルウイッシュボーン式を採用するとともに、同社初となるディスクブレーキを装備しており、4MTを介して最高速度は165km/hに達しました。
生産は日産自動車の協力工場である現在の(株)TONOXが担当していましたが、手作り工程が多く車両価格が120万円と60年代当時としてはかなり高額だったこともあり、発売から3年後の1968年には総生産台数僅か554台で絶版となっています。
その後「シルビア」は2代目(S10型)が1975年に復活を果たし、7代目(S15型)まで開発されましたが、2002年に販売終了後、19年間に渡って姿を消したままとなっています。
●インテグラに続き、「シルビア」も復活なるか?
今回、EV仕様のデザインを手掛けたのは、欧州日産のデザイン担当副社長であるマシュー・ウィーバー氏で、本社から日産の歴史に関連したEVのデザインを依頼された際に、初代シルビアをベースにすることを思いついたそうです。
同氏によると、「初代シルビアは時代を先取りした高品質で普遍的な魅力を持っており、グローバル製品に相応しい素晴らしいデザイン」と絶賛。
シルビアをリ・デザインするにあたり、初代モデルに敬意を払い、アッパー/アンダーボディ間を走るラインを際立たせるように配慮したと言います。
サイドウインドウ廻りのグラフィックを踏襲するとともに、同車の特徴であるシャープな面構成をさらに強調することで、EVらしいクリーンな造形を目指したそうで、今回公開されたスケッチは正に初代モデルの進化版とも言える仕上りになっています。
またフロント廻りでは半円型の4灯式ヘッドランプが採用されており、リヤ廻りでは細幅のLED式テールランプが見てとれます。
インテグラの2022年復活が公表され、MR2後継モデルの登場なども噂されるなか、エンジンやラジエター、テールパイプなどに代わり、モーターやバッテリー、インバーターなどを搭載した新生「シルビア」の登場に期待が高まります。
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