■リデュース/リユース/リサイクル。日本ビクターが初のステレオLPレコードを発売
![リサイクルの日](https://clicccar.com/uploads/2021/10/10/whatday_20211020_02-380x254.jpg)
今日10月20日は、「リサイクルの日」です。10と20を、モノの循環をイメージして“ひとまわり、ふたまわり”と読み替えるのがその由来です。この日があるので、経産省などが10月を「リデュース(削減)/リユース(再利用)/リサイクル(有効活用))推進月間と定めています。クルマでは、2005年から「自動車リサイクル法」が始まりました。これは、クルマの最終所有者にリサイクル料金を負担することを義務付けるものです。そのため、新車や中古車を購入する際には、前もってリサイクル料金を支払う義務が生じます。
![LPレコード](https://clicccar.com/uploads/2021/10/10/whatday_20211020_03-380x254.jpg)
また1958(昭和33)年のこの日、日本ビクターからステレオ(2チャンネルの音を収めた)録音のLPレコードが販売されました。国産初となるステレオレコードで録音されたのは、タンゴの名曲集「エル・チョクロ」と長唄の「勧進帳」だったそうです。1980年以降、CDの登場でレコードは一旦市場から消え去りました。しかし、近年はアナログのレコードが再び見直され、レコード盤の需要が急増しているそうです。何でもデジタルデータの時代、温かみのあるアナログレコードの音に癒されるというのも、何となくわかるような気がしますね。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●乗用車ライクなミニバンブームを牽引したホンダのオデッセイ登場!
1994(平成6)年のこの日、ホンダから新しいタイプのミニバン「オデッセイ」がデビューしました。
![1994年発売のオデッセイ](https://clicccar.com/uploads/2021/10/10/whatday_20211020_04-380x253.jpg)
![1994年発売のオデッセイの後ろ外観、背の低い流れるようなフォルム](https://clicccar.com/uploads/2021/10/10/whatday_20211020_05-380x253.jpg)
1990年以前のミニバンは、ほとんどが商用バンをベースにしたワンボックスカーで、乗用車のような乗り心地や操縦安定性は期待できませんでした。その流れを変えたのが、1990年「天才タマゴ」のキャッチフレーズとともに登場したトヨタの「エスティマ」です。ワンボックススタイルでなく、洗練された卵型フォルムで大ヒットしました。
![1994年発売のオデッセイ、乗用車感覚の使い勝手の良い運転席周り](https://clicccar.com/uploads/2021/10/10/whatday_20211020_06-380x253.jpg)
エスティマに先を越されたホンダは、さらに乗用車ライクなミニバン、ステーションワゴンの背を高くしたような独特なスタイルのオデッセイで巻き返しを図ります。ベースとなったのはアコード、FF用のシャシーやエンジンなどを使ってボディを可能な限り低くし、空力に優れた流麗なスタイリングを実現。また、リアドアはミニバンの特徴であるスライド式ではなく、あえて乗用車と同じヒンジ式を採用しました。
![1994年発売のオデッセイのシートアレンジ、フラットフロア―で余裕の室内空間](https://clicccar.com/uploads/2021/10/10/whatday_20211020_07-380x253.jpg)
ボディタイプは、2/2/2人の6人乗りと2/3/2人の7人乗りを用意し、パワートレインは2.2L OHC 16Vエンジンと4速ATの組み合わせ、駆動方式はFFベースでデュアルポンプ式4WDの選択も可能でした。ミニバンの常識を翻した初代オデッセイは、1995年には販売台数12万を超える空前の大ヒットとなりました。
![1990年発売のエスティマ、「天才タマゴ」のキャッチコピーで大ヒット](https://clicccar.com/uploads/2021/10/10/whatday_20211020_08-380x254.jpg)
バブル崩壊直後のホンダは、他メーカーに吸収されるのでは、という噂が流れるほどヒット商品に恵まれず、不振に喘いでいました。そのホンダが、オデッセイの大ヒットで息を吹き返したのです。まさにオデッセイは1990年代のホンダの救世主だったといえるでしょう。
その後も長くミニバンをリードしてきたオデッセイですが、2021年をもって生産を終了しました。背の低い、乗用車のように走れるミニバン時代の終焉を意味しているかもしれませんね。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)