■エジソンが初めて映画実験、その38年後に初めてトーキー(音声付き)映画が公開
1889(明治22)年10月6日、トーマス・エジソンが初の映画実験を行いました。これは、映写機ではなく、「キネトスコープ」と呼ばれる木箱内をのぞき込む方式で、連続写真を記録したセルロイドのロールフィルムを光源の前でシャッターを切りながら移動させて鑑賞するものです。1891年に、特許を申請して1893年には一般公開しました。一方、1995年にはフランスのリュミエール兄弟が現在の映写機に近いシネマトグラフを発明して、どっちが映画を発明したか、未だに議論になっています。
そして38年後の1927年10月6日、世界初のトーキー(トーキング)映画「ジャズ・シンガー」が米国で公開されました。それまでは、音声のないサイレント(無声)映画でしたが、ジャズ・シンガーでは一部で初めて映像と音声が組み合わせられました。以降、音声付き映像のトーキー映画が主流となりましたが、1936年に公開されたチャップリンの機械文明を皮肉った映画「モダン・タイムズ」が、最後のサイレント映画と言われています。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●トヨタの欧州専売車を逆輸入したアベンシスが日本でデビュー!
2003(平成15)年のこの日、トヨタは欧州で販売中の「アベンシス」の日本での発売を始めました。1997年にデビューした初代アベンシスは、欧州のみの販売でしたが、2003年3月のモデルチェンジを機に、日本でも7ヶ月遅れで逆輸入して販売することになったのです。
アベンシスは、フランスのトヨタ・ヨーロッパ・デザインスタジオがデザインを手掛け、英国のトヨタ・マニュファクチャリング工場が生産を行う、トヨタの欧州におけるフラッグシップモデルです。「欧州車を超えるトヨタの欧州車」をテーマに開発され、ヨーロピアンな美しいスタイルと、チタン調やメッキの加飾を施した上質のインテリアが高級感を演出しました。
ボディスタイルは、クラス最大レベルの室内空間を持つセダンとユーテリティに優れたワゴンが用意されました。パワートレインは2.0L直4DOHC直噴「D-4」エンジンと4速ATの組み合わせ、駆動方式はFFのみ。安全面では、欧州の衝突安全評価「EuroNCAP」で最高ランクの5つ星を獲得しており、これも大きなアピールポイントでした。その他にも、左右独立エアコン、自動防眩ECインナーミラー、雨滴感知式フロントオートワイパーなど、クラスを超えた快適装備も充実しています。
クルマとしての完成度は高く、欧州では評価されていたアベンシスでしたが、日本での販売は奮わず、2018年に販売を終了しました。欧州の長距離・高速走行でその真価が発揮できても、狭い日本ではその良さが理解しづらかったのでしょうか。玄人好みのモデルと言えますね。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)