レインボーブリッジ開通/MINI誕生/ホンダシビックの兄弟車バラード登場!【今日は何の日?8月26日】

■東京湾のシンボル、レインボーブリッジ開通

虹色にライトアップされたレインボーブリッジ
虹色にライトアップされたレインボーブリッジ

1993(平成5)年の8月26日、東京港区芝浦地区と台場地区を結ぶ東日本最大の吊り橋「レインボーブリッジ」が開通しました。レインボーブリッジという名前は一般公募で決まったもので、正式名称は「東京港連絡橋」です。全長798m、幅49m、高さ126m、水上50mで構成され、上層には有料の首都高速道路、下層には無料の臨港道路、遊歩道、ゆりかもめ(東京臨海新交通臨海線)が通る二重構造です。夜間はライトアップされますが、文字通りのレインボーブリッジ(虹色にライトアップ)になるのは、年末年始など特別な日だけです。織田裕二主演の「踊る大走査線」で、レインボーブリッジを封鎖せよ!というシーンがありましたね。あれは、別の橋を使ったシーンだったそうです。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●日本でも高い人気を誇るMINIが誕生!

MINI
MINI

1959(昭和34)年のこの日、英国のBMC社(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション)から、「オースチン・セブン」と「モーリス・ミニマイナー」という双子車が発売されました。これこそが初代MINI(クラシックMINI)。その愛くるしいスタイルやビートルズが愛用したことなどが話題になり、世界中で大ヒットします。また、当時としては珍しい直4エンジン横置きのFF方式を採用したコンパクトな設計は、技術的にも非常に高い評価を受けました。1994年からBMWの傘下に収まっているMINIですが、日本でも高い人気があり、2016年から5年連続でモデル別販売日本一の座を守っています。確かに、街中でよく見かけますね。

●ホンダシビックの兄弟車4ドアセダンのバラード登場!

1980(昭和55)年のこの日、ホンダから4ドアFFセダンの「ホンダ・バラード」が発表、翌日から発売が始まりました。1970年代の排ガス規制対応で先行したホンダは、販売拡大を狙って販売網の多チャンネル化を図り、1978年にスポーティモデルを扱うベルノ店を発足させます。バラードは、2代目シビックの兄弟車としてベルノ店から販売、シビックよりも上級でスポーティさを強調しました。

1980年発売の初代バラード
1980年発売の初代バラード
1980年発売の初代バラード(Rear View)
1980年発売の初代バラード(Rear View)

バラードは、シビックの2BOXに対して3BOX、ロングノーズ・ショートデッキのスポーティなフォルムに、角目のヘッドライトを採用。さらに内装は、集中配置のインパネ、室内をフルトリム化、一体式フロアカーペットなどで上質感を演出。パワートレインは、1.3L&1.5Lの2機種エンジンと4速&5速MTおよびホンダマチック2ATの組み合わせ、駆動方式はFFです。

1980年発売の初代バラード(Cockpit)
1980年発売の初代バラード(Cockpit)

バラードは、ベルノ店として「プレリュード」、「クイント」に続く期待のスポーティセダンでしたが、販売は伸ばせませんでした。当時のシビックの人気は凄まじく、バラードは2代目シビックを安易に4ドアセダン化しただけと捉えられがちでした。その後、1983年にモデルチェンジをして2代目バラードが登場しますが、人気は挽回できず1987年に生産を終えます。

1983年発売のバラードスポーツCR-X
1983年発売のバラードスポーツCR-X

しかし、モデルチェンジの際に派生車として登場した「バラードスポーツCR-X」が人気となり、その後生産を継続して「CR-X」、「CR-Xデルソル」とスポーツコンパクトモデルとして人気を博しました。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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