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■ん? よく見りゃ似てるぞ、この2台!
2021年4月22日発売の新型ホンダ・ヴェゼルがマツダのクルマに似ているという声が挙がっていると聞きました。
なるほど、切れ長のライト、バンパーにくい込んだグリル、これらのデザイン手法は、この2台に限らず、最近多くのクルマにも採り入れているものですが、こと、新型ヴェゼルのフロントフェイスは確かにマツダCXの一群を思わせるものであり、「似ている」とする向きが出てくるのもうなずけるというものです。
このように、過去にも「このクルマ、あのクルマに似ている」という例があります。そのいくつかをご紹介しましょう。
●初代ストリーム(ホンダ) vs. 初代ウィッシュ(トヨタ)
初代ストリームの登場は2000年10月。1.7Lと2.0Lエンジンを搭載し、すべてにFFと4WDを持っていました。対する初代ウィッシュは2003年1月の発売で、当初1.8L1本のFF&4WDでスタートし、3ヵ月後の4月に2.0Lの直噴エンジン車を追加(こちらはFFのみ)。
まずは車両全体のスタイルから。写真をごらんください。サイドウインドウの輪郭は別ものですが、横から見たときのボディシルエットはそっくりです。
【ストリームボディ寸法(FFモデル・2000年10月)】
全長×全幅×全高:4550×1695×1590mm
【ウィッシュボディ寸法(FFモデル・2003年1月)】
全長×全幅×全高:4550×1695×1590mm
ウィッシュの寸法は、両車ホイールベースが少し違う、4WD車同士の比較となると全高が異なるなどがあるのですが、標準的なFFモデル同士での比較となると、この2車の寸法はまったく同じなのです。
ウィッシュの開発スタートは1997年。ということは、ウィッシュ開発中盤にストリームが登場したことになるわけですが、おおかたのデザインが決まっていたであろうその時点で寸法を決め直したのではないかと思うほどの寸法を持って、ウィッシュは登場したのでした。
とはいえ、この2台の相似っぷりは、クルマ好きなら誰でも記憶し、同じ認識をしていることでしょう。実際、当時の自動車誌でも話題になっていました。