よく見りゃ似ているこの2台!昭和を支えた名車から最新車種まで激似〜ちょい似のクルマ5組

●初代チェリーバン(日産) vs マツダ3(マツダ)

1972 Cherry Van 1000DX 14888
日産チェリーバン(初代・1970(昭和45)年。写真は1972年型)
mazda3
マツダ3(2019年)

これまでの国内車名アクセラが、世界統一車名への改称とともにモデルチェンジしたマツダ3を見たとき、筆者は初代チェリーバンを思い出しました。

チェリーバンについては、当時の雰囲気を楽しんでいただくため、カタログページ写真をそのまま載せることにします。

cherry van side and mazda3 side
ボディの後ろだけ見てね!

この2台、どこが似ているかというと、どちらもバックドアガラスが寝かせ気味で、かつ、斜め後方視界を遮るのが目的であるかのようにリヤピラーが太いところです。時代もボディサイズも段違い、ドア数が違えばフードとキャビンの比率も相違しているので、サイドから見たときの輪郭全体が似ているとはいえませんが、ボディ後半部は似ているように感じられます。

cherry van rear and mazda3 rear
う~む。どちらも見るからに斜め後方視界が悪そうだ。それにしても、両車約50年の時を隔てていながら、よくもまあ都合よく似た形、似たアングルの写真を撮られていたものだ。

スタイリングもさることながら、アングルまで近似した両車の写真を揃えることができました。もしかしたらマツダ3のカメラマンは、どこかで見たこれらチェリーバンの写真を覚えていて、同じアングルのマツダ3を意識的に撮ったのではないかと思うほどよく似ています。だとしたらそのカメラマンも「なんだか昔見たチェリーに似ているなぁ」と思ったのかも知れません。

cherry side
日産チェリー X-1 4ドアセダン(1971(昭和46)年)

チェリーバンのリヤピラーの形状は、本家セダンのモチーフをそのままバンにも採り入れていたのです。

これら5組のクルマたち、自分には似て見えますが、皆さんはどう感じますか?

(文:山口 尚志 写真:トヨタ自動車/日産自動車/本田技研工業/マツダ/モーターファン・アーカイブ/山口尚志)