よく見りゃ似ているこの2台!昭和を支えた名車から最新車種まで激似〜ちょい似のクルマ5組

●2代目コロナ・マークII(トヨタ) vs. 2代目サニー・エクセレント(日産)

corona markⅡ 20190424_01_04
トヨタ コロナ・マークII(1972(昭和47)年)
sunny exellent 1975 Sedan 1400 GL-L front
ダットサン サニー・エクセレント(1973(昭和48)年)

筆者が幼少の頃、「何だか同じ雰囲気だなあ」と思っていた2台。片やコロナの上級版として現れた、コロナ・マークIIの2代目、他方、日本のモータリゼーションを牽引した大衆車、3代目サニーシリーズの上級版、サニー・エクセレント(サニー・エクセレントとしては2代目となる)。それぞれが世に出る頃には日本人もクルマの購買力をつけていると同時に、マークIIもサニーも両メーカーの看板車種にまで成長していました。

mark II and sunny exellent
自動車をよく知らないひとが見たら、どっちがどっちなのかわからないに違いない。

似ていると思うのはその後ろ姿。同じアングルではないのですが、おわかりいただけるでしょうか?

ズルリと下がったトランクと、その後端にある、両脇が垂れ目風の赤(ストップ&テール)とオレンジ(ウインカー)が、ぐるりと囲んだ化粧板の内側で交互に並んでいるところが似ています。サニーのほうが上下2段構成という違いはあるにせよ、高めに位置したバンパーの中央にナンバープレートがレイアウトされている点、下がったトランクリッドと相まって、似ているように見えてならないのでした。

mark II side and sunny exellent side
サイドから見ても、全体のシルエットがよく似ている。このへん、後年のストリームとウィッシュの関係とよく似ている。

サイドビュー同士を比較しても、水平気味のフード、後ろに向かうにつれてせり上がったウエストラインの延長線が、リヤピラーを経た先が高めのリヤガラス下端と結びついているところなどもそっくりです。この、リヤガラス下端が高めなのは、後方視界の確保にはあまりありがたくないものでした。

ウエストラインのカーブは、当時の国産車の多くが、おそらくはアメリカからの流れで採り入れていた手法で、何もこの2台に限ったことではありません。この前後のセドリック/グロリアなどはカーブさせるどころかうねりをも与え、「コークボトルライン」と称していたものです。