■ラジオ本放送が始まる
1925(大正14)年7月12日、東京放送局(現、NHK)がラジオの本放送を始めました。娯楽目的でなく、いち早く正確な情報を伝えることが開局の目的でした。当初は、月額1円(現在なら約700円相当)の有料契約制でその契約料が高いと思われたのか、契約数はわずか350件だったそうです。しかし、その後ラジオのメリットや必要性が理解されて契約件数は一気に10万件を突破、ラジオブームが起こりました。現在のようにリアルタイムで情報を得ることが困難な時代、ラジオは貴重な情報源だったのです。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
2002(平成14)年7月12日、使用済み自動車の「再資源化等に関する法律(通称「自動車リサイクル法」)」が制定され、2005年1月1日から施行されました。これは、クルマの最終所有者がリサイクル料金を負担することを義務付けるものです。そのため、新車や中古車を購入する際には、前もってリサイクル料金を支払う義務が生じます。もしも廃車でなく売却した場合は、リサイクル料金は次のオーナーが負担することになるので売った人(前のオーナー)に戻ってきます。
●ホンダの初代NSXが生産終了
2005年(平成17)年7月12日、ホンダが初代「NSX」の生産を12月で終了することを発表しました。
NSXはホンダの先進技術を集結し、1990年にデビューした究極のミッドシップ・スーパースポーツです。世界初のオールアルミ・モノコックボディによる圧倒的な軽さと高精度にチューニングされた運動性能、リトラクタブルヘッドライトを備えた流れるような美しいフォルムは、まさにスーパーカーを名乗るにふさわしいモデルです。エンジンは、NA(無過給)ながら最高出力280PS/7300rpm、最大トルク30.0kgm/5400rpm を発揮する新開発 3.0L V6 VTECエンジン。組み合わせるトランスミッションは、超ショートストロークの5速MTと新開発の専用フル電子制御4速ATが用意されました。駆動方式はもちろんミッドシップレイアウトです。
その後も、排気量アップや空力改善など進化を続け、2002年には運動性能をブラッシュアップした「NSX タイプR」、1995年にはオープントップ「NSX タイプT」が設定され、2005年の生産終了までの約15年間、全世界で約1万8000台が販売されました。車両価格は、5速MTで800万3000円、4速ATで860万3000円、当時国産車で最も高価なスポーツカーでしたが、センセーショナルなデビューであったためか、意外と安いという声が多かったようです。
量産メーカーのホンダが開発したからこそ、硬派のスーパースポーツとは一味違う、扱いやすさや快適性、安全性について高い品質が保たれている、それがNSXの魅力ではないでしょうか。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)