■すべてのスイッチとボタンはRMLにより開発。妥協のないコックピットが完成
自動車エンジニアリングカンパニー「RMLグループ」は、5月に1959年製フェラーリ「250GT SWB」にインスパイアされた新型モデルを発表しましたが、今度はその内部を初公開しました。
同社によるとドライバーに適切に合うようインテリアを設計、リーチとブレーキ用の調整可能なステアリングコラムを含むといいます。またレザー、あるいはアルカンターラのいずれかでトリミングできる特注のシートを装備、すべてのスイッチとボタンはRMLにより開発されています。
デザイン責任者のジョナサン・ボーエン氏は、「既存のダイヤルとコントロールを購入することで数万ポンドを節約することは簡単だったでしょうが、それらは私たちの高い基準を満たさず、ショートホイールベースにあるすべてのスイッチ、ボタン、時計はオーダーメイドであり、社内で開発されています。ダッシュボードの円形文字盤はハイエンドの時計製造に着想を得ており、キャビン内で触れるすべてのものは、機械加工されたアルミニウム、ガラス、またはレザーであり、プラスチックは一切使用されていません」とこだわりを語りました。
キャビン内には、エアコンユニット、電動ウィンドウ、カップホルダー、さまざまな収納など、現代のアメニティが満載で、AppleCarPlayとAndroidAutoをサポートするインフォテイメントシステムを装備、通常は完全非表示ですが、必要な場合のみポップアップする仕組みだといいます。
パワートレインは、フェラーリ「550マラネロ」から流用される5.5リットル自然吸気V型12気筒エンジンで、最高出力478hpを発揮します。
このエンジンは、後輪に動力を供給するゲート付きシフターを備えた6速マニュアルトランスミッションに結合され、0-100km/h加速4.1秒、最高速度297km/h(185mph)のパフォーマンスを持ちます。
RMLショートホイールベースの発売は2021年後半で、限定30台が生産されるといいます。