ルノーが新型「アルカナ」をはじめとしたハイブリッド、EVなどの電動化戦略、新しいブランド・ロゴを披露

■2025年までにCセグメントとDセグメントに電動化車両を7モデル投入

2021年5月6日、デジタルプレスカンファレンスを開催したルノーは、将来に向けたビジョンと新しいブランドロゴ、新しいデザインの方向性、電動化戦略などを明らかにしました。

ルノー デジタルプレスカンファレンス
ルノーが開催したデジタルプレスカンファレンス

ルノーのルカ・デメオCEOとルノーブランドチームが、ルノーグループ全体のビジョンを語るデジタル化された新しいイベント「ルノートーク」を開催しました。

「ヌーベルバーグ」を掲げ、より持続可能で責任ある方法を採っていくと示されています。ルカ・デメオCEOがブランドの方向性を説明。2030年にはヨーロッパで最も環境に優しいブランドになり、販売されるクルマの10台中9台を電動化すると表明しています。

ルノー
次世代の「メガーヌE-TECHエレクトリック」など、ハイブリッド、電動化戦略を発表

また、欧州初となる循環型経済の拠点であるルノー・リファクトリーでは、毎年、最大12万台の車両(EVを含む)がリサイクルまたはアップサイクルされています。

リサイクル材料の約80%は新しいバッテリーに再利用され、2030年までに新車に占めるリサイクル素材の割合において、世界最高の自動車メーカーになると掲げています。

また、注目は2025年までにCセグメントとDセグメントに電動化された7つのモデルを投入すると表明した点です。第1弾が新型「アルカナ」になります。また、コネクテッドカーやバッテリーEVの未来を具現化した次世代の「メガーヌE-TECHエレクトリック」も近い将来に発売される予定。

ルノー
ルノーが提示した新しいインパネデザインとインフォテインメントシステム

さらに、E-TECHハイブリッド技術の改良により、今後発売されるCセグメントとDセグメントのモデルに、最高の効率性とダイナミックなドライビング体験を提供するとしています。

2021年には、新型アルカナとキャプチャーE-TECHハイブリッド、さらにメガーヌ E-TECHプラグインハイブリッドを発売し、合計6台のE-TECHハイブリッドとプラグインハイブリッドを展開。新型アルカナは、フルハイブリッドでクーペデザインのSUVとして、走る喜び、快適性、実用性を兼ね備えているそう。E-TECHハイブリッドパワートレインは、都市部の道路では最大80%の電気モードで走行することが可能で、標準的なガソリンエンジンと比較して約40%の燃料節約に貢献するそうです。

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デジタルプレスカンファレンスの「ルノートーク」を開催

上位セグメント、とくにC-SUVセグメントでは、新しい1.2Lの3気筒エンジンと電気モーターを組み合わせて、2022年には200PSのハイブリッド車、2024年には280PSのプラグインハイブリッド4WDが登場する予定です。

日本で大人気のカングーは新型にスイッチし、洗練されたデザイン、広大なスペース、最新技術を兼ね備えたモデルになります。フルサイズで3人掛けとなるリヤシート(5人乗りと7人乗りを設定)備え、49L以上の収納スペースを備え、優れた実用性を実現。さらに、775Lから最大3,500Lのラゲッジスペースのほか、14種類の運転支援システムが標準装備され、安全性も大幅に向上します。

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ルノーの新しいデザインと新ロゴ

さらに、ルノーの新しいロゴも発表されています。Landor & Fitch社のコンサルタントと共同でデザインされたもので、来年から段階的にルノーブランドの全車両とルノーネットワーク全体に導入されます。2024年までには、ルノーの全商品に新しいロゴが付けられる予定です。

さらに、今回のルノー・トークでは、ルノー・ブランド・デザイン・ディレクターのジル・ヴィダル氏が、2022年に発売される新型メガーヌE-TECHエレクトリックのリヤに表示されるロゴのイメージを公開されています。

塚田勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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