人気の「ジムニー・シエラ」にハイブリッド仕様が登場!? ロングバージョンも存在か?

■世界的にも高い注目度を誇るジムニー。「シエラ」の登場でさらに人気沸騰

ジムニーの捩り剛性を高める「ラダーフレーム」

1970年に初代モデルが登場後、2018年7月に4代目となる現行モデルが登場した今日まで、長らく根強いファンに支えられ続けてきたスズキが世界に誇るクロスカントリー4WD「ジムニー」。

軽自動車ながらもラダーフレームを採用しており、オフロードでの走破性を高める余裕のアプローチアングル・デパーチャーアングルなどが特徴となっています。

ジムニーシエラのアプローチアングル

先代モデルの登場から数えて20年ぶりに登場した現行モデルは、発売年に経済産業大臣賞となるグッドデザイン金賞を受賞。翌年の2019年には日本車で初となる「ワールドアーバンカーオブザイヤー」を受賞するなど、世界的にも高い注目度を誇っています。

また同モデルの排気量を軽自動車枠の660㏄から小型車枠となる1.5Lにアップするとともに、オーバーフェンダーにより全幅を170mm拡幅した派生モデル「シエラ」が設定されたことから、さらに人気が沸騰。

「ジムニーシエラ」のエクステリア

当初の国内販売計画が軽のジムニーが15,000台/年、小型車のシエラが1,200台/年と少なく、後に増強されましたが、その人気から現在も納車に1年程度を要する状況が続いています。

ちなみに、2020年における年間販売台数はジムニー:38,056台(前年比125.7%)、シエラ:16,603台(前年比153.3%)で、平均月販台数はそれぞれ3,171台/1,384台。

また本年3月までの累計販売台数は、ジムニー:13,744台(前年比197%)、シエラ:5,179台(前年比145%)で、それぞれ月平均4,581台/1,726台を販売しており、両モデル共に販売台数が増加傾向にあります。

●目撃情報が相次ぐロングバージョン。HV仕様で登場か?

このように人気のジムニー&ジムニーシエラですが、シエラについては欧州やアジアなど海外でも販売されており、国内と同様に人気が高い状況。

「ジムニーシエラ」のサイドビュー

ただ、欧州では「CAFE」(Corporate Average Fuel Economy)規制の強化により、2021年以降はメーカー平均で走行1kmあたりの二酸化炭素(CO2)排出量を95g/km以下に抑える必要があります。

電動モデルを持たないジムニーシエラはそれを超えているため、欧州では暫定処置として規制値の緩い小型商用車として販売されているそうで、早晩HV化されたシエラの登場が予想されています。

雪道を走破する「ジムニーシエラ」

そうしたなか、各種情報によると欧州でジムニーシエラをベースに後部座席の居住空間やカーゴスペースを拡大したロングバージョンが目撃されている模様。

ホイールベースを300mm程度延長してロングボディ化するというもので、予想される車両サイズは全長3,850(+300)×全幅1,645(±0)×全高1,730mm(±0)でホイールベースが2,550mm(+300)。

パワートレーンは現行シエラ用のK15B型1.5L直4エンジン(102ps/13.3kgm)に代わり、CAFE対応への必要性から、こちらもHV化される可能性が高そうです。

5ドアとの予測もあるようですが、3ドアのままロング化される可能性もあり、ジムニーシエラのHV仕様やロング仕様の国内導入に向けた動きについても大いに注目されます。

Avanti Yasunori

【関連記事】

海外向けには「スイフトスポーツ・ハイブリッド」が存在。 次期モデルはどうなる?
https://clicccar.com/2021/02/10/1058831/

スズキのホットハッチ、次期「アルトワークス」が新エンジンを搭載して来秋登場!?
https://clicccar.com/2021/02/06/1057599/

ジムニーシエラを初代モデル風にカスタマイズ! DAMDからレトロなキットが登場
https://clicccar.com/2020/12/07/1040326/

スズキ「ジムニー」が日本車初となるワールド アーバン カー賞を受賞!
https://clicccar.com/2019/04/22/760020/

新型スズキ「ジムニー」がワールド・カー・アワードのTOP3にランクイン
https://clicccar.com/2019/03/31/730671/

【関連リンク】

スズキ ジムニー
https://www.suzuki.co.jp/car/jimny/

スズキ ジムニー シエラ
http://www.suzuki.co.jp/car/jimny_sierra/

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
続きを見る
閉じる