今日は電気記念日。マツダが水素ロータリーハイブリッド「プレマシー」をリース販売【今日は何の日?3月25日】

■1877年、自転車の世界記録(1時間で25.6km走行)樹立

3月25日は、「電気記念日」です。1878(明治11)年のこの日、東京虎ノ門の工部大学校(現在の東京大学工学部)のホールにて、東京電信中央局の開業祝賀会が開催されました。このとき、工部省長官であった伊藤博文の発案で、日本で初めて電灯(アーク灯)の点灯セレモニーが行われました。この成功を記念して「電気記念日」が制定されました。

また、ユニークな話題として1877年のこの日、英国ケンブリッジ大学の学生が自転車で1時間に25.6km走り、世界記録を樹立したそうです。この程度なら、足に自信がある人ならスポーツバイクを使えば走れそうですが。ちなみにプロのロードレーサーなら最高速70km/h以上、平均速度40km/h以上で走るそうです。とても人間業とは思えませんね。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

2009(平成21)年3月25日、マツダが水素ロータリーエンジン(RE)とモーターを組み合わせた「プレマシーハイドロジェンREハイブリッド」のリース販売を開始しました。

2009年リース販売のプレマシー(水素オータリーHEV)
2009年リース販売のプレマシー(水素オータリーHEV)
2009年リース販売のプレマシー(水素ロータリーHEV)
2009年リース販売のプレマシー(水素ロータリーHEV)

マツダは、国内で唯一ロータリーエンジンを量産化したメーカーですが、古くから水素エンジンの開発にも積極的に取り組んでいます。2006年には、水素RE車「マツダRX-8ハイドロジェンRE」のリース販売を始めました。水素を燃料とすることによって、CO2を排出しない環境性能とロータリーエンジンの力強い走りの両立が狙いでした。

水素ロータリーエンジン
水素ロータリーエンジン

プレマシーハイドロジェンREハイブリッドは、水素REで発電機を回して発電させ、その電力でモーター走行する「シリーズハイブリッド」です。さらに、水素による走行とガソリンでの走行を選択できる「デュアルフューエルシステム」、内装には植物由来の原料から作られた内装材「バイオテックマテリアル」を採用しています。

水素でなく通常のガソリンを燃料とする同様のシステムを実用化したのが日産の「e-Power」で、市場で高い評価を得ています。一方、「マツダもREを使って同じように実用化するのではないか?ロータリーの復活か!」と一部で報道されています。ロータリーにこだわるマツダですが、このシステムの量産化はあるのでしょうか、期待したいですね。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

(Mr.ソラン)

この記事の著者

Mr. ソラン 近影

Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
続きを見る
閉じる