■FF 5ドアハッチバック&大型リヤウイングを継承
昨2020年10月9日にマイナーチェンジされたホンダ・シビック「タイプR」(475.2万円)ですが、同車の生産を担う英国工場の生産事情などから台数が少なく、発売とほぼ同時に完売したそうです。
「シビック」は1973年に北米に導入されて以来、これまでに約1,200万台を販売しており、現行モデル(10代目)は2015年10月に北米で発売後、累計150万台を販売。日本でも2017年9月に発売されました。
そんなシビックの中でも人気の 「タイプR」は、1997年8月に初代モデルが登場。5代目となる現行モデルは設計段階からボディの捩じり剛性向上や低重心化を図ると共に、トレッド拡大などにより優れた走行安定性を追求。マルチリンク式リヤサスペンションの採用やアダプティブ・ダンパー・システム制御などにより、運動性能が高められています。
昨秋のマイナーチェンジでは冷却性能向上のため、フロントグリルの開口面積を拡大。フロントバンパースポイラーの形状変更や2ピースフローティングディスクブレーキの採用・バネ下重量低減などが図られています。
また、サスペンション・システムについてもアップデートされており、安全運転支援システム「Honda SENSING」が装備されました。
車両サイズは全長4,560mm、全幅1,875mm、全高1,435mmでホイールベースが2,700mm。車両重量は1,390kg。搭載されているK20C型 2.0L直4 VTECターボエンジンは320ps/40.8kgmを発生します。
●新型「タイプR」は最後の純ガソリンエンジンモデルに
一方、2020年11月にはホンダの北米法人、アメリカン・ホンダモーターが11代目となる新型シビック・セダンのプロトタイプを公開。
同社によると「コンパクトカー市場におけるスタイル、パフォーマンス、安全性、テクノロジーの水準を再び引き上げる」としており、米インディアナ州のグリーンズバーグ工場で製造するそうです。
新型セダンはまもなく米国で発売される見通しで、シリーズモデルとなる新型「タイプR」についても、年内にワールドプレミア、来春の発売を目処に開発が進んでいる模様。
ホンダでは2022年に向けてラインナップの電動化を推し進めていることから、次期「タイプR」もハイブリッド化されるのでは?と予想されていましたが、最新情報によると、現行の2.0L直4 VTECターボエンジンを改良して搭載する模様で、「最後の純ガソリンエンジンモデル」となる可能性が高いようです。
予想される車両サイズは現行「タイプR」と大きな差は無いようで、目撃されているスクープ画像などによると、現行モデル同様の大型リアウィングを装備。光沢のある専用デザインの黒色ホイールに加え、赤色にペイントされたブレーキキャリパーなどが「タイプR」であることを主張しています。
気になる車両価格は500万円前後の予想で、FF5ドアHBを継承する次期「タイプR」の詳細スペック公開が待たれます。
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シビック・タイプR
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