パナソニック創業。5代目のシビックタイプRがデビュー!【今日は何の日?3月7日】

■公開1ヵ月後にニュルでFF量産車最速の称号を奪還

3月7日は「消防記念日」です。1948(昭和23)年のこの日に「消防組織法」が施行され、消防が警察から独立した組織になったことにちなんで制定されました。

また、1918(大正7)年のこの日、松下幸之助が「松下電気器具製作所」を創設しました。最初の商品「アタッチメントプラグ」と「2灯用差し込みプラグ」が大ヒット、「ナショナル」を商標として使い始めました。1935年に松下電器産業に改組して日本を代表する電機メーカーへと成長し、2008年に社名をパナソニックに改称して今日に至っています。一代で松下電器を築き上げた松下幸之助は「経営の神様」と呼ばれ、彼の成功を称えた伝記本は必ず学校の図書館にありましたね。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

2017(平成29)年3月7日、ジュネーブモーターショーにてホンダの新型「シビック タイプR」が発表されました。日本では同年9月に発売されています。

1997年に登場した初代シビックタイプR
1997年に登場した初代シビックタイプR
2017年シビックタイプR(1)
2017年に登場した5代目シビックタイプR

シビック タイプRは、シビックに高性能エンジンを搭載してよりスポーティにチューニングしたホンダを代表するスポーツモデル、初代は1997年に誕生しました。高性能の1.6L DOHC VTECエンジンを搭載して、NA(無過給)ながら最高出力は185PSを発揮。軽量・高剛性ボディやエアロパーツによって他を圧倒する走りをみせました。その後も多くのファンの期待に応えて進化を続け、2015年には4代目タイプRがドイツのニュルブルクリンクで最速のラップタイムを叩き出し、「FF量産車最速」の称号を与えられました。

2017年に発売された5代目シビックタイプRは、その走りにいっそう磨きをかけました。2.0L VTECターボエンジンをさらにパワーアップさせ、先代の310PSを凌ぐ最高出力320PS、最大トルク400Nmを発揮。

2017年に登場したシビックタイプR
2017年に登場したシビックタイプR

そのパワーを支えるボディやサスペンションについても当時の最高技術が採用されました。この発表の翌月4月には、ニュルブルクリンクのタイムアタックに挑戦。先の4代目の記録を破ったVWゴルフGTIクラブスポーツのタイムを破り、再びFF量産車最速の座を奪還しました。

2017年に登場したシビックタイプR
2017年に登場したシビックタイプR

2020年8月をもって、シビックのセダンが生産終了となりました。シビックハッチバックとタイプRは存続されますが、かつての名車シビックが消えるのは寂しいですね。今後の厳しい燃費規制の中でシビックタイプRは大丈夫? タイプRも電動化されるかもしれませんね。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

(Mr.ソラン)

この記事の著者

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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