ハイゼット ジャンボ スポルツァVer.は、平日は「はたらくクルマ」、週末は「レーシングカー」に変身!?【バーチャルオートサロン2021】

■実益と趣味を兼ねた究極のマイカー!?

ダイハツが「バーチャルオートサロン2021」の特設サイト「ダイハツ カスタマイズカー特設サイト」で披露している「ハイゼット ジャンボ スポルツァVer.」は、若いユーザーを想定したコンセプトカー。

ダイハツ デザイン部 第1デザイン室の米山知良氏に伺うと、平日は果樹園で働き、週末にみんなでレースを楽しむという、「はたらくクルマ」とレーシングカーを兼ね備えたユニークなコンセプトを掲げたそうです。

ダイハツ ハイゼット ジャンボ スポルツァVer.
コンセプトカーの「ハイゼット ジャンボ スポルツァVer.」

ドアの「ラグナ青果」のデカールは、果樹園の青果、カリフォルニア州にあるサーキットのラグナ・セカをかけたシャレで、この「ラグナ青果」のデカールをスマホで撮影すると、果実が浮かび上がる遊び心も盛り込まれています。

ダイハツ ハイゼット ジャンボ スポルツァVer.
ラグナ青果のデカールをスマホで撮影すると、果実が浮かび上がる

レーシング軽トラともいえるコンセプトは、ベースのハイゼットが、フロントミッドシップ、後輪駆動(FR)ということもあり、ハイブリッドが決してスポーツカーを目指して作られたわけではないものの、記号性が一緒ということもあり、シャレもかけてとことん突き詰めていったそうです。

このハイゼット トラックをバッサリ切ったフォルムは、果樹園で実際に改造して使われている、屋根を切った軽トラックから着想を得たそう。

屋根を切るのは、枝や木が当たらないようにするためで、クローズドされた果樹園内ではこうした改造トラックが活躍しているとのこと。

ダイハツ ハイゼット ジャンボ スポルツァVer.
ブラックとレッドでコーディネイトされたインテリア

エクステリアには、エアロパーツやレイズ製アルミホイールなどが備わり、60周年を迎えたハイゼットのオリジナルステッカーなども貼られています。

インテリアは赤いシートが際立つフルバケットシート、クイックリリース(ボス)式ステアリング、アルミペダル、消火器を備え、バニティミラーも備えられています。

ダイハツ ハイゼット ジャンボ スポルツァVer.
サベルトのシートベルトが付くフルバケットシート

私も時々、軽トラに乗る機会がありますが、ダイレクト感のある走りは、低速域でも運転が楽しめます。かつてのRRのスバル・サンバーは、「農道のポルシェ」と一部マニア(ファン?)からは呼ばれていたこともあります。

「ハイゼット ジャンボ スポルツァVer.」のような遊び心ある軽に乗ってみたい方も多いのではないでしょうか。なお、走行シーンは「ダイハツ カスタマイズカー特設サイト」でも視聴できます。

(文・写真:塚田 勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる