ホンダが新型「ヴェゼル」のティザー画像公開! 2月18日にワールドプレミアへ

■SUV国内新車販売台数で連続第1位を記録したベストセラーモデル

ホンダ「ヴェゼル」のエクステリア

2013年12月のデビューから丸7年が経過したホンダのコンパクトSUV「ヴェゼル (VEZEL)」。

そのネーミングは、カットした宝石の小さな面を表す「Bezel」と「Vehicle」を掛けあわせた造語で、角度によって表情を変える宝石のように「多面的な魅力と価値を持つクルマ」という想いが込められています。

「クーペルック」のサイドビュー

ヴェゼルは同年9月に発売された3代目フィットをベースに開発されたSUVで「クーペルック」のスタイリッシュなエクステリアが特徴。インテリアも上質にまとめられており、クラストップレベルの居住空間や荷室容量を誇っています。

ホンダ「ヴェゼル」の上質なインテリア(海外向モデル)

ボディサイズは、全長4,330mm×全幅1,770mm×全高1,605mm、ホイールベース 2,610mmと、機械式立体駐車場も問題なく利用可能。

また、安全面では2018年2月のマイナーチェンジで安全運転支援システム「Honda SENSING」の8機能が全モデルに標準装備され、2019年1月には1.5L直噴ターボエンジンを搭載した「TOURING」を追加すると共に、ボディー剛性の向上が図られています。

ホンダ ヴェゼルの海外向け姉妹モデル「XR-V」

グローバルモデルである「ヴェゼル」は2013年の発売から2019年末までに全世界で累計約327万台を販売しており、国内でもデビュー後1ヶ月弱で2.4万台を受注するなど、当初から販売が好調で、3年後の2016年でも年間販売台数7.4万台(約6,200台/月)を維持。

その後も2017年に6.4万台(5,300台/月)、2018年に6万台(5,000台/月)、2019年には5.6万台(約4,700台/月)をそれぞれ販売しており、発売開始からの累計販売台数が40万台を突破。

モデル末期となる2020年においても11月までの販売台数が3.1万台と、月販2,800台ペースを維持しており、これまでに国内におけるSUV新車販売台数第1位を何度も獲得するなど根強い人気を窺わせます。

ホンダ ヴェゼル「TOURING」用の172ps/22.4kgmを発生する1.5L直噴ターボエンジン

同車の魅力は何といっても軽い車重に起因する「スポーティな走り」。サスペンションは前輪がストラットの独立式、後輪はFFモデルがトーションビーム式、4WDモデルがドディオンタイプを採用。

パワーユニットは、ガソリン/ターボ/HVの3仕様が用意されており、HVモデルは1.5Lの直4直噴エンジン(132ps/15.9kgm)とモーター(29.5ps/16.3kgm)の組み合わせによりシステム出力152psと、2.0Lエンジンに匹敵するパワー(P/Wレシオ:8.36)を発揮。

一方、ガソリンターボモデルは172ps/22.4kgm(P/Wレシオ:7.9)の高出力を発生。 またガソリンモデル(NA)の発生出力は131ps/15.8kgmとHVモデルに及ばないものの、100kg以上軽い車重(HV:1,270kg/ガソリン:1,180kg)の恩恵でこちらも軽快な走りを実現しています。

ホンダ「ヴェゼル」で好評の広いカーゴルーム

発売当初は固めだった足廻りも、2015年4月の一部改良で前後輪共にザックス社との共同開発により、乗り心地と操縦安定性を同時に両立した「振幅感応型ダンパー」が採用されて以降、乗り心地に対する不満は解消している模様で、後期モデルのユーザーからは総じて高評価を得ているようです。

ちなみに現行モデルの車両価格はHVが250.6万円~、ガソリンターボモデルが295.7万円、ガソリンモデルが211.3万円~と、1.5Lクラスとしてはやや高め。

●今春にフルモデルチェンジを予定

ホンダ「X-NVコンセプト」のエクステリア

各種情報によると、次期「ヴェゼル」は本年4月頃にフルモデルチェンジを控えている模様。(画像はイメージ)

新開発のプラットフォームを採用することにより、余裕のあるキャビンスペースを実現。エクステリアデザインは現行モデルの人気が高いだけにキープコンセプトとなる見込みで、ボディサイズはやや拡大され、ホイールベースは2,660mm(+50)程度に延長されるようです。

パワーユニットについても現行同様、1.5Lガソリン(NA)/同ターボ/1.5L HVの3タイプが設定され、トランスミッションは全ユニット共にCVTとの組合せになる模様。

ホンダ ヴェゼルの 1モーター式7速DCT採用のスポーツハイブリッド「i-DCD」

HVについては現行の1モーター式7速DCT「i-DCD」(インテリジェント・デュアル・クラッチ・ドライブ)に代わり、2モーター式の「e:HEV」に変更することで、段付きの無いスムーズな加速感を実現すると共に、低燃費と性能向上の両立を図るようです。

走行用と発電用モーターにより、日常の殆どをモーターで静かに走行し、高速になるとエンジンも始動。状況に応じてクルマが勝手に走り分けてくれます。

・EVドライブモード
幅広い領域で、バッテリーからの電気によりモーターのみで走行。エンジンを止めて走るので、ガソリンを使わずにEVとして走行。

・ハイブリッドドライブモード
急加速時にはエンジンで発電した電気でモーターを駆動。高出力時は更にバッテリーからも電力を供給。

・エンジンドライブモード
高速クルージング時にエンジンと車輪を直結、エンジンの力のみで走行。

新型ホンダ「ヴェゼル」のティザー画像

以上のように、「クーペルック」SUVのはしりとも言えるホンダ「ヴェゼル」は走りや居住性の良さなど、魅力の多いモデルだけに、新型においても現行並みの車両価格を維持することができれば、再びロングランヒットを飛ばせるモデルになる可能性がありそうです。

そうしたなか、ホンダは1月18日(月)、同車のティザー画像を公開すると共に、ワールドプレミアイベントを1ヶ月後の2月18日(木)12:30よりオンラインで開催すると発表しました。

その際に新型「ヴェゼル」の全貌が判明するわけですが、当日までに順次明かされる情報についても大いに注目されます。

Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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