新型ホンダ ヴェゼルには5ナンバーの「弟モデル」が存在!? 100万円台でデビューか?

■コンパクトSUV「トヨタライズ」の対抗馬

日本自動車販売協会連合会(自販連)が先頃発表した2020年の年間新車販売台数によると、トヨタ自動車のコンパクトハッチ「ヤリス」(ヤリスクロス/GRヤリスを含む)が15.2万台で首位にランクインしており、同社のコンパクトSUV「ライズ」が12.6万台で2位につけています。

トヨタのコンパクトSUV「ライズ」

これまで全長4.0m超えのトヨタ「C-HR」やホンダ「ヴェゼル」クラスのSUVが大勢を占めてきましたが、近年の傾向として、上記ランキングが示すとおり、さらに扱い易さに優れる、もうワンサイズ小型のSUVが注目されるようになっており、リーズナブルな車両価格も含め、市場ニーズにマッチしていることがトヨタ「ライズ」の販売好調の要因になっているようです。

トヨタのコンパクトSUV「ライズ」

小型ながらもSUVとして求められる積載性や使い勝手が犠牲になっていないところがポイントで、全長が4mを切る(3,995mm)ものの、後席を使用している状態で369L(VDA法)のラゲッジ容量を確保するなど、アウトドアやレジャーにも適した設計になっています。

ホンダの海外向けコンパクトSUV「BR-V」のエクステリア

そうした中、各種情報によると、ホンダがトヨタ「ライズ」への対抗馬として、先回ご紹介した次期ヴェゼルの弟分にあたるコンパクトSUVを開発しているようです。

次期ヴェゼルでは新プラットフォームの採用により、ボディサイズの拡大が見込まれていることから、その下位モデルに位置付けられる模様。(画像はイメージ)

●1.0L直3ターボエンジン仕様とHVモデルが存在

ホンダが海外向けに開発した1.0直3VTECターボエンジン

3ナンバーサイズのヴェゼル(現行モデル:全長4,330mm×全幅1,770mm×全高1,605mm)に対し、全幅1,700mm未満の5ナンバーサイズとなるようで、同社の海外モデルに搭載されている1.0L直3VTECターボエンジン(126ps/18.4kgm)を搭載、CVTが組み合わせられる模様。

また、次期ヴェゼル同様、2モーター式の「e:HEV」を採用した1.5LのHVモデルが設定されるようで、安全装備では機能を向上させた最新版の「ホンダセンシング」を全車標準装備。

●エントリーモデルの価格は100万円台!

ホンダの海外向けコンパクトSUV「BR-V」のリヤビュー

気になる車両価格は、新型「ヴェゼル」が200万円台からとなるのに対し、ボディサイズの小型化などにより100万円台からの価格設定になる模様。

同車の海外向けネーミングについては「ZR-V」との噂があり、国内向けの車名がどうなるのかも気になるところ。

年内の発表が予想されており、扱いやすいサイズ感に加え、広いラッゲージスペースや200万円を切る価格設定などと相まって、今後登場するコンパクトSUVの中でも一際注目の一台になりそうです。

Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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