どうなる?2021シーズンのスーパーフォーミュラ【スーパーフォーミュラ合同・ルーキーテスト】

■来シーズンの体制が垣間見える毎年恒例のテストが開催

2020シーズンも様々なドラマを生み、手に汗握る熱戦が繰り広げられた全日本スーパーフォーミュラ選手権。

その興奮も冷めやらぬ富士スピードウェイにて、最終戦終了直後となる12月22日と23日の2日間、例年恒例となっているスーパーフォーミュラ合同・ルーキーテストが開催されました。

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富士スピードウェイで合同・ルーキテストが開催された

今シーズンは新型コロナウイルス感染症の影響で開催日程が先送りになったこと、最終戦が例年の鈴鹿サーキットではなく富士スピードウェイにて開催されたことから、今回は最終戦終了から中1日となるこのタイミングでのテスト開催となりました。

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ルーキーテストに参加したアーメド選手

例年このテストでは、下位カテゴリで好成績を残したドライバーや新規参戦を予定しているチームが参加したり、チーム移籍を見据えたドライバーが移籍先のチームのマシンで走行したりと、早くも来シーズンを見据えた動きが見え隠れするため、モータースポーツファンにとってはシーズンオフ中の数少ない走行の中でも、特に注目度の高いイベントとなっています。

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TCS NAKAJIMA RACINGからテストに参加した山本選手

今回のテストでは、2020シーズン参戦20台のうち18台のマシン、ルーキーを含む20名のドライバーがエントリー。

その中でも一番に注目を集めたのは、週末の最終戦でライバルとの直接対決を制し、自身3度目となるスーパーフォーミュラシリーズチャンピオンを獲得した山本尚貴選手が、今シーズン所属していたDOCOMO TEAM DANDELION RACINGからではなく、日本人初のF1フル参戦ドライバーである中嶋悟総監督率いるTCS NAKAJIMA RACINGからこのテストに参加し、スーパーGTではコンビを組む牧野任祐選手が1シーズン乗り込んだ64号車をドライブしたことです。

山本選手は2度目のシリーズチャンピオンを獲得した2018年のシーズンオフにも、当時所属していたTEAM MUGENからではなくDOCOMO TEAM DANDELION RACINGからテストに参加し、2019シーズンに移籍した経緯があるため、ディフェンディングチャンピオンとしてもその去就が大いに気になるところです。

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阪口晴南選手
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エナム・アーメド選手
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河野駿佑選手の腕にはclicccarの文字が

また、このテストはその名の通り、来シーズンこのスーパーフォーミュラに参戦を予定しているルーキードライバーが参加し、来る新シーズンに向けてのマシン習熟を行える数少ない絶好の機会でもあります。

今回のテストでは、開催初年度となった全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(SFL)で初代チャンピオンとなった宮田莉朋選手をはじめ、阪口晴南選手など、すでにスーパーフォーミュラに参戦経験のある新進気鋭のドライバーがエントリー。

それに加えてSFLやスーパーGT・GT300クラスで活躍する河野駿佑選手や、2019シーズンにSFLの前身である全日本F3選手権にB-Max Racing with motoparkからフル参戦し、サッシャ・フェネストラズ選手のチームメイトだったイギリス国籍を持つエナム・アーメド選手が1年のブランクから日本のフォーミュラレースに戻ってくるなど、来シーズンのホンダ・トヨタ両陣営の体制発表が今から非常に楽しみになるエントリーとなりました。

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トップタイムをマークした福住仁嶺選手

肝心のテスト結果は、今シーズン第6戦鈴鹿で2位表彰台を獲得したDOCOMO TEAM DANDELION RACING福住仁嶺選手がトップタイムをマーク。このテストで初めてTCS NAKAJIMA RACINGのマシンのステアリングを握った山本尚貴選手が2番手タイムとなり、以下5番手までをホンダエンジン搭載のマシンがテストながら独占しました。

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宮田莉朋選手

今回のテストでは、未だ収まる気配の見えない新型コロナウイルス感染症による渡航制限も不確定要素となるため、今シーズン後半は日本国内に継続滞在したタチアナ・カルデロン選手や、すでに日本を活動の拠点としているフェネストラズ選手を除くと、外国人選手としてはアーメド選手一人しか参加しませんでした。

今シーズン第3戦で衝撃のスーパーフォーミュラデビューを果たしたセルジオ・セッテ・カマラ選手はもちろんのこと、フル参戦を予定していたユーリ・ヴィップス選手やレッドブルアスリート、ジュニアチームドライバーなどの参加がなかったことは、現状を考えると仕方のないこととはいえ、少しさみしいと言うか物足りなさを感じてしまいました。

ただしこの状況は、今シーズンそのヴィップス選手の代役として全7戦にフル参戦を果たした笹原右京選手や、開幕戦でSFLとのダブルエントリーで国内トップフォーミュラデビューをした名取鉄平選手のような日本の若手ドライバーにとっては、自分自身を売り込む絶好の機会でもありますので、今回テストに参加した河野選手や名取選手には特にサプライズ発表を期待したいと思います。

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来シーズンが今から楽しみです

すでに2021シーズンの開催日程も発表され、開幕戦まで3ヵ月あまりとなったスーパーフォーミュラ。果たして来シーズンはどんなドライバーたちがどんなドラマを魅せてくれるのか。開幕が今からとても楽しみですね!

■全日本スーパーフォーミュラ選手権2021 暫定レースカレンダー(12/25時点)

開幕戦:富士スピードウェイ/4月3〜4日
第2戦:鈴鹿サーキット/4月24〜25日
第3戦:オートポリス/5月15〜16日
第4戦:スポーツランドSUGO/6月19〜20
第5戦:ツインリンクもてぎ/8月28〜29日
第6戦:岡山国際サーキット/10月2〜3日
最終戦:鈴鹿サーキット/10月30〜31日

(H@ty)

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