Audi Team Hitotsuyama 篠原拓朗選手が2020シーズン2冠を達成!【TCRJ 2020】

●注目のシリーズチャンピオンはサンデーシリーズ最終戦で決定

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予選ポールポジションを獲得した篠原選手

年末も押し迫った2020年12月20日、TCRジャパンシリーズ(TCRJ)の最終戦が開催されました。

新型コロナウイルス感染症の影響で予定より3ヵ月遅れの7月に開幕を迎えたTCRJですが、開催2年目となった今シーズンもこのコロナ禍の中、日本各地のサーキットを転戦し、いよいよ日本のモータースポーツの東の雄、霊峰富士を臨む富士スピードウェイにて今シーズンのシリーズチャンピオンを決める戦いが行われました。

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優勝すれば2年連続のサンデーシリーズチャンピオンとなる松本選手

この最終戦では、サンデーシリーズでここまで5戦中3勝をあげ、前回鈴鹿大会でポイントリーダーに躍り出た#21 Audi Team Hitotsuyama 篠原拓朗選手と、開幕戦での優勝を含む5戦全戦で表彰台を獲得している#25 Volkswagen和歌山中央 with TEAM WAKAYAMA 松本武士選手によるタイトル争いに注目が集まりました。

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サンデーシリーズブロンズクラスチャンピオンのHIROBON選手

今シーズンは併催されるスーパーフォーミュラが日曜ワンデー開催となっていることから、サンデーシリーズの予選は前日の土曜日に行われ、前回の鈴鹿大会と同様60kgのコンペンセーション・ウェイトを積むAudi RS3 LMS 篠原選手がサンデーシリーズとしては4戦連続、サタデーシリーズを含めると7戦連続となるポールポジションを獲得。TCRJ初のサタデーシリーズとサンデーシリーズの二冠達成に向けこれ以上ない形での予選としました。

フロントローとなる予選2番手には前戦鈴鹿でブロンズクラスシリーズチャンピオンを決めた#19 バースレーシングプロジェクト【BRP】 HIROBON選手、そして注目の松本選手は篠原選手の直後3番手からのスタートとなりました。

この予選結果によって篠原選手は125ポイント、松本選手は122ポイントと3ポイント差となり、どちらも決勝で優勝すれば自力でのチャンピオンが決まります。

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2020シーズン最後のレースがスタート

迎えた日曜は朝9時を過ぎても気温4.6℃、そして路面温度はマイナス2.5℃という真冬のコンディションとなる中、2周のフォーメーションラップから2020年最後の決勝レースがスタート。

ここではバツグンのスタートダッシュを魅せたCUPRA TCR HIROBON選手がホールショットを奪いトップに立ちます!後方では冷たい路面や温まりきっていないタイヤに手こずりスピンやコースオフをするマシンも見られましたが、上位陣はそんなコンディションをものともせずに周回していきます。

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篠原選手とHIROBON選手のバトル

サンデーシリーズディフェンディングチャンピオンのVolkswagen Golf GTI TCR 松本選手は2年連続チャンピオンに向けてAudi RS3 LMS 篠原選手をオーバーテイクしたいところですが、今シーズンはメーカーによるマシンのアップデートが行われなかった事も影響してか、後半戦は特に厳しい戦いが続き、この最終戦でも直前を走る篠原選手に富士の誇る1.5kmのストレートで引き離されてしまいます。

逆にその篠原選手は前を走るHIROBON選手と順位を入れ替えながらの激しいバトルの末、2周目のダンロップコーナーでトップの座を奪い返し、そのまま独走体制を築きます。

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4台による激しい3位争い

トップ2台がそれぞれ独走となる中、松本選手は4番手スタートの#62 全薬工業 with TEAM G/MOTION’ 塩谷烈州選手とテール・トゥ・ノーズに、そして前戦までのペナルティポイントの累積で最後尾スタートから順位を上げてきた#34 Drago CORSE 下野璃央選手、さらにここ富士を得意としている#73 M-PROTOTYPING Team STILE CORSE 大蔵峰樹選手も加わった4つ巴の3番手争いに発展します。

これぞTCRと言わんばかりの見応えある4台のバトルはファイナルラップまで続き、後続からの激しい攻めを凌ぎきった松本選手がサンデーシリーズでは6戦全戦表彰台となる3位を獲得しました。

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優勝した篠原選手が2冠を達成

レースは独走となった篠原選手が前日のサタデーシリーズに続きサンデーシリーズでも優勝。この結果を受けてサンデーシリーズでも2020年シリーズチャンピオンを獲得し、見事TCRJ2冠達成の快挙を成し遂げました。

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2021シーズンも見応えのあるレースに期待しましょう

2020年は開催日程の大幅変更や、当初参戦を予定していた複数のチームが年間エントリーを断念するなど、コロナ禍の影響を強く受けたシーズンとなりましたが、併催されたスーパーフォーミュラやスーパーフォーミュラ・ライツを含めて新型コロナウイルス感染者を一人も出さずに無事最終戦まで開催できたという事は非常に喜ばしいことです。

来シーズンに参戦を計画している方々にとっても気兼ねなくレースに参加できるんだという安心感を与えることができたのではないかと思います。ぜひ2021年は、2019年以上のエントラント台数でのアツく激しいレースを期待したいですね!

(H@ty)