レクサスISがドライバーの「異常時対応システム」を採用。最新の先進安全装備をチェック【新車】

■交差点右折時の対向直進車、右左折時の横断歩行者も検知可能な「プリクラッシュセーフティ」を搭載

2020年11月5日にマイナーチェンジを受けたレクサスIS。重大な事故が報道される中、時代が求める先進安全装備が最新のレクサスISにも用意されています。

レクサスでは、究極の目標である「交通事故死傷者ゼロ」を掲げ、安全技術開発を推進。世界トップレベルの先進安全技術をいち早く開発し、より多くのクルマに普及させていくことが重要という考えを掲げ、最上級モデルに最先端技術を積極的に採用しています。

こうしたノウハウに基づいて普及技術を開発することにより、各モデルへの広範な展開が図られているのが特徴です。

レクサスIS
IS300h“version L”(ソニッククロム)のサイドビュー(オプション装着車)

新型ISの「Lexus Safety System +」も今までのモデルで培われた最新の安全技術により、さらなる進化を果たしたとしています。

従来の「Lexus Safety System +」に採用されている「単眼カメラ+ミリ波レーダー」の構成はそのままですが、各機能のアップデートを実施。交通事故や事故死傷者のさらなる低減、ドライバーの負担軽減を目指し、緊急時操舵支援などの機能追加や車線認識性能の向上も盛り込まれています。また、運転支援時にドライバーにとって自然で、安心感のある車両挙動を追求ているそうです。

レクサスIS
緊急時操舵支援のイメージ

具体的には、単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上により、昼間の自転車運転者や夜間の歩行者も検知可能な「プリクラッシュセーフティ」の対応領域が拡大されています。交差点右折時の対向直進車、右左折時に前方から来る横断歩行者も検知可能となっています。

さらに、ドライバーの回避操舵をきっかけに自車線内で操舵をアシストし、車両安定性の確保と車線逸脱抑制に寄与する緊急時操舵支援も用意。低速時の衝突回避または被害軽減をサポートする低速時加速抑制などの機能も追加されています。高速道路などでドライバーをサポートする機能も進化。同一車線内中央を走行できるように操舵を支援する高度運転支援機能「レーントレーシングアシスト(LTA)」が搭載されていて、カメラ認識技術の向上によりレーントレース性能が大幅に向上したそう。

レクサスIS
交差点右左折支援のイメージ

緩やかなカーブでの支援に加えて、滑らかにレーン中央をキープする走行が可能になったとしています。

「レーダークルーズコントロール」は全車速追従機能付になり、高速道路などの自動車専用道路でドライバーをサポート。全車速域にわたって車速内で前走車との距離を一定になるよう自動的に加減速制御することで、使い勝手が高まっています。ほかにも、先行車や対向車を検知し、自動でハイビームを制御する「オートマチックハイビーム(AHB)」やカメラで主要な道路標識を読み取り、メーター内に表示する「ロードサインアシスト(RSA)」が採用されています。

また、駐車場などにおけるアクセルとブレーキのペダル踏み間違い時の衝突や、接近する後方車両との接触事故による被害の軽減に寄与するパーキングサポートブレーキ、車両周辺の安全確認をサポートするパノラミックビューモニターなども採用されています。

レクサスIS
プリクラッシュセーフティのイメージ図

ドライバーの急病など、万一の事態が起きても車両が対応する「異常時対応システム」も搭載されています。LTA制御中にドライバーの無操作状態が継続した際に、音と表示と緩減速による警告でドライバーに操作が促されるほか、ハザードとホーンで車外に異常を報知しながら自車線内に減速停車し、自損加害事故の回避、事故被害低減を支援。

停車後は、ドア解錠やヘルプネット自動接続による救命要請も行われ、救命に重要といわれる早期の救命、救護に寄与する機能になっています。

走りを磨き上げたレクサスISに最先端の安全装備を用意することで、安心してドライブできるモデルになっています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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