トヨタの新型ミライはまるでスーパージェッター流星号! EVよ、倍返しだ!! by清水和夫【SYE_X】

■ハリアーみたいなSUVのFCV出したら売れるよ!

●充填時間たったの3分!という短さが、EVではまだ実現できない水素電池車の良いトコロ!

新型ミライ
さぁ、新型ミライはどう進化したのか、試乗してみましょう!

2014年12月に発売された初代ミライ。

clicccar+初代ミライの最大トピックスといえば、2019年4月に富士スピードウェイにて弊社主催の「モーターファンフェスタ2019」内で開催された、日本電気自動車レース協会(JEVRA)主催「ALL JAPAN EV-GP SERIES」第1戦「全日本 富士EV 40kmレース大会」に、弊社所有のドノーマル・ミライを駆りだし元F1レーサー・井出有治さんをドライバーに起用して参戦したことです。

思ったより大きくて、無音・無排気(マフラーみたいなところから水だけ出る)の様は、まさに未来の乗り物って感じでした。

MFF2019でのclicccarミライ
モーターファンフェスタ2019でのclicccarミライの雄姿。

そのミライの2代目、まずは東京モーターショー2019で初公開され、ついに国際モータージャーナリスト・清水和夫がプロトタイプに試乗しました。なんだかニヤニヤ楽しそうに試乗していますよ!

●ミライの加速サウンドはまるでスーパージェッター・流星号!…乗ったことないけど

スーパージェッター・流星号!?
スーパージェッター・流星号って!?…ヤングには分かりません!!

「宇宙船・流星号」に乗っているみたいな音だな! あ、分からないか、60過ぎじゃないと」(清水)。

SYE編集スタッフも分からずwikiったみたいです。SFアニメに出てくる宇宙船、空飛べて水中も潜れて道路も走れるアレ…ですね。

「水素オタク・ウォッチャーとしては25年目にしてようやくここにたどり着いたな、って感じ。イーロン・マスク(テスラの社長さん)待ってろよ、倍返しだ!」(清水)

新型ミライのコクピット
新型ミライのコクピットは未来的ではなく、高級感が漂います。

新型ミライはFFだった初代と変わり、FRのプラットフォームになりました。

「水素だからとかFRだからとかじゃなく、クルマとして凄くいい。剛性感やステアリングの切れ味とか」(清水)。

「システムは水素で電気を作って走るEVだけど、トルク的には300Nm。ちょうど3L・NAや2Lターボエンジンくらい。ミライはテスラみたいに速さを追い求めるのではなく、大きい高級なクラウン、レクサスLSのトヨタ版というか、まぁトヨタ・ブランドの中ではセンチュリーを除き最高級モデルに仕上げています。これでレースに出てもいいかも」(清水)。

水素で発電するミライ
FCVのミライは吸った空気と水素で発電します。詳しくは動画で!

エンジンサウンド?みたいな味付けがあるそうですが…?

「スポーツモード…お~~~~~! ノーマルモードはどう?…ちょっと音の質が変わったねぇ。ン~ちょっとダサい。感動しない。水素エネルギーをセーブするエコモードにしてみます…コレが一番静かでいい。極楽だな~」(清水)。

…良く分かりませんので、このミライ・サウンドは動画で確認してください(笑)。

「テスラなどのEVは充電時間が長いでしょ。でも水素の充填は5分もあればイケる(後に3分でイケることが判明!)。

750気圧の高圧水素タンクに、5kgくらいの重さの水素を充填するのに5分(3分)。10分あればお会計も済ませられる(5分でいけるかも!)。それで航続距離800km! EV充電だと軽く1時間以上はかかりますよね。FCVはこの充填時間の短さがひとつの特徴。

新型ミライ
新型ミライは重量配分50:550となったことで、ハンドリングも凄く良くなりました。

そして、新型ミライは重量配分が50:50。今までのトヨタのFR車の中では一番よくできているね」(清水)。

「エアピュリっていうのはエンジンの回転数みたいなもので、空気の吸い込み量を見るものだそう。

FCVのシステムは、固体高分子の薄い膜の間を水素の陽子、プロトンだけが膜を通って向こう側へ行き、その向こう側へ行った水素と吸い込んだ酸素が結合して水になる、その時に発電されます。

トヨタは今、宇宙航空研究開発機構・JAXAと一緒にルナクルーザー(月面探索できる動く家みたいなもの)を開発中。その動力源はすべて水素。月では太陽光で発電できます」(清水)。

あ、それテレビCMで見たことあります!

●清水さん、スーパージェッター流星号(=ミライ)の水素充填は3分です!byトヨタの田中

清水さんとトヨタの田中さん
まるでペアルック?のような清水さん(左)とミライのチーフエンジニア・田中義和さん(右)と流星号でドライブ!?

次に清水さん、Mid-size Vehicle Company MS製品企画 チーフエンジニアの田中義和さんと、スーパージェッター流星号談義!じゃなく、新型ミライと水素エネルギー社会談義をしながらFSWショートサーキットをドライブです。では皆さんも一緒にエアドライブを!

「エネルギー社会として考えると、水素は自然エネルギー系と相性がいいのではないかと思いますね!」(清水)

(試乗:清水 和夫/動画:StartYourEnginesX/アシスト:永光 やすの

新型ミライ主なスペック
新型ミライ・プロトタイプの主なスペック。

【SPECIFICATIONS】

車名:トヨタ ミライ プロトタイプ
全長×全幅×全高:4975(先代比+85)×1885(先代比+70)×1470(先代比-65)mm
最低地上高:155mm
室内長×室内幅×室内高:1805×1595×1135mm
ホイールベース:2920mm(先代比+140)
車両重量:1930kg
トレッド:フロント1610mm/リヤ1605mm
駆動方式:RWD
FCスタック:体積出力密度4.4kW/L/最高出力:128kW(174ps)高圧水素タンク:本数3本/公称使用圧力70MPa/タンク貯蔵性能6.0wt %
モーター:最高出力134kW(182ps)/最大トルク300Nm(30.6kgm)
乗車定員:5名
航続可能距離:850km
最高速度:175km/h

【関連記事】

元F1ドライバー・井出有治選手も初体験の全日本EV選手権。ドノーマルのMIRAIで完走するドライビングとは?【モーターファンフェスタ2019】
https://clicccar.com/2019/05/05/802645/

【関連リンク】

StartYourEnginesX
https://www.youtube.com/user/StartYourEnginesX

この記事の著者

清水和夫 近影

清水和夫

1954年生まれ東京出身/武蔵工業大学電子通信工学科卒業。1972年のラリーデビュー以来、スーパー耐久やGT選手権など国内外の耐久レースに参加する一方、国際自動車ジャーナリストとして活動。
自動車の運動理論・安全技術・環境技術などを中心に多方面のメディアで執筆し、TV番組のコメンテーターやシンポジウムのモデレーターとして多数の出演経験を持つ。clicccarでは自身のYouTubeチャンネル『StartYourEnginesX』でも公開している試乗インプレッションや書下ろしブログなどを執筆。
続きを見る
閉じる