また、両モデルには、さまざまな先進安全装備が搭載されています。事故を予防し、衝撃を軽減する「アウディプレセンスフロント」に加えて、「アウディサイドアシスト」や「アウディアクティブレーンアシスト」、アダプティブクルーズコントロールやサラウンドビューカメラなどにより、高い安全性と快適性、視認性を確保。
新型アウディ Q3/Q3 スポーツバックの全長は4490(スポーツバック4500mm)、全幅は1840mm、全高は1610(スポーツバックは1565mm。ルーフアンテナを除く)。約4.5 mの扱いやすい全長でありながら、旧型比で75mm長くなったホイールベースにより広いキャビンが確保されたそう。それに伴い、後席のヘッドクリアランスも、新型Q3は旧型比で7mm拡大。さらに、クーペスタイルのQ3スポーツバックでも十分なスペースが用意されています。
さらに、荷室容量は通常時で70L拡大され、530Lというクラストップレベルの広さを実現。さらに後席は、前後スライドとリクライニングが可能で、背もたれを格納すれば、最大1525L (スポーツバックは1400L) までスペースを拡大できます。また、フロアボードの高さも設定可能で、フロア下にリヤパーセルシェルフを格納できるなど、さまざまなアレンジが可能になっています。
軽量化と高いボディ剛性を両立したというボディには、従来の1.4 TFSIを進化させた新開発の1.5 TFSI(ガソリン)と、クリーンディーゼルの2.0 TDIの2種類を設定。1.5 TFSIには、より高圧の直噴システムの採用などにより最高出力150ps、最大トルク250Nmを発揮。さらに、気筒休止システムのシリンダーオンデマンド (cod) により省燃費を実現したとしています。
一方の、2.0 TDIは、340Nmもの分厚いトルクと低燃費性が自慢。両エンジン共にトランスミッションは、7速Sトロニック(デュアルクラッチトランスミッション)が組み合わされています。さらに、2.0 TDI搭載モデルには、電子制御式油圧多板クラッチを使った、quattro(クワトロ)フルタイム四輪駆動システムを組み合わせることで、安定した加速、走行安定性や高いコーナリング性能など優れた走りを実現しているそう。
新型アウディQ3の価格は、1.5L直列4気筒DOHCターボを積む「35 TFSI」が438万円、同エンジンの「35 TFSI advanced」が464万円。同エンジンの「35 TFSI S line」が494万円。2.0L直列4気筒DOHCディーゼルターボを積む「35 TDI quattro advanced」が513万円、「35 TDI quattro S line」が543万円です。
新型アウディQ3スポーツバックは、「35 TFSI」が452万円、「35 TFSI S line」が516万円、「35 TDI quattro S line」が563万円です。すでに多くの前受注を獲得しているという新型アウディQ3、Q3スポーツバックは、とくに若いユーザーに訴求するSUV、クロスオーバーSUVと位置づけていて、アウディQシリーズを牽引する存在になるのは間違いないでしょう。なお、新型アウディQ3 RSの日本導入について、アウディジャパンのフィリップ ノアック社長は、2021年の第1四半期には導入したい、できるだけ前倒ししたい、と明らかにしています。
(塚田勝弘)