こうしたあおり運転、妨害運転は現行犯であることの方が少数であるはずで、証拠としてドライブレコーダーや防犯カメラの映像がより重要になります。警察庁は、安全な場所から110番通報、ドライブレコーダーを積極活用するように呼びかけています。今回の改正道路交通法により、ドライブレコーダーを導入しようと考えている方も多いはずです。現在の売れ筋は、以前お伝えしたように、1万9000円前後(税抜き)の高価格帯となっています。
あおり運転に対応するには、前方用だけでなく、後方用の前後カメラを導入したいところです。ほかにも、本体とカメラの一体型、分離型、360°カバーするタイプ、ルームミラー設置型、前後+車内の3カメラ式などもあります。また、既存のフロント用に加えて、リヤ用を追加することももちろん可能。
選ぶ際の解像度は、フルHD(フルハイビジョン)以上は欲しいところ。それ以外だと映像が粗くなり、シーンよっては視認しにくくなる可能性もあります。最近では、2K、4Kのドライブレコーダーも続々と登場しています。
また、ソニー製CMOSセンサーの搭載も確認したいところ。夜間や高架下、トンネル内などの暗い場所では、同センサーの有無がクリアな映像が撮れているか左右する可能性があります。そのほかにも、逆光や明暗差を補正するHDR(ハイダイナミックレンジ)やWDR(ワイドダイナミックレンジ)が搭載されているかも要確認です。
録画の画角(水平/垂直/対角)も気になるところですが、一般的には、水平108〜110°以上あるとベターとされています。さらに、レンズのF値(絞り値)も明るい方がもちろんいいでしょう。そのほか、記録されたデータのバックアップ機能や、事故の電源喪失時に予備電源を供給するスーパーキャパシタなどが搭載されたモデルも安心。ほかにも、オプションなどで駐車場監視機能、車間距離検知や衝突警告など、ドライバーサポート機能などを盛り込んだモデルもあります。
数多くのドライブレコーダーが発売されているため、選択には迷いそうです。性能面で無難なのは、やはり有名なメーカーで、ケンウッド、コムテック、ユピテルが3強となっています。そのほか、大手メーカーではパイオニア、パナソニックなどもナビゲーション連動モデルなどを展開し、高い信頼性を得ています。
(塚田勝弘)