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■清水和夫、ヤリス1.5L CVTで2020全日本ラリー選手権&WRCラリージャパンを目指す!
●ノウハウの宝庫「オクヤマ」でのボディメイク進行中!
ヤリスG CVT(1.5L/FF/ガソリン)を購入し、2020全日本ラリー選手権&WRCラリージャパン参戦を目指す、現役ラリースト&元GT選手権レーサーでもある国際モータージャーナリスト・清水和夫さん。
前回は「新車のヤリス納車でワクワク編」をお送りしました。
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言も、ようやく日本全国で解除! モータースポーツ系はイベントも含めまだちょい先に再開されると思われますが、ラリー参戦へ向け、新車のヤリス清水和夫号のマシンメイクが進んでいます。
●ヤリスをドンガラのフルヌードにして見えたものとは?
神奈川県横浜市都筑区にガレージを構える『(株)オクヤマ』にやってきた清水和夫さん。
オクヤマといえば、1977年の設立から競技車両のボディメイクの達人として数々の偉業を成し遂げてきた老舗。達人・奥山正社長の実績と経験があるからこそ分かる職人技に、ラリー仕様ヤリス清水号のボディ製作を託したのです。
撮影時のヤリス清水号は、エンジンから内装、電子パーツ、駆動系他すべてが外されたドンガラ状態。この状態にして、初めてラリー仕様へ向けてのボディメイクがスタートできます。
「ヴィッツに比べ約80kgほど軽量化されたヤリス。だからこそ、強度が弱いところも見えました」(奥山)。
前後左右に力がかかるサーキットレース車両にプラス、ラリー車は飛んだり跳ねたりねじれたりもするワケで、ジャンプによる上下にもかかる衝撃にも耐えうるよう、足まわりの付け根部分、4ドアで開口部の広いサイド部分、床とサイドの接合部分などが特に、ボディ剛性アップさせる上で重要とのことです。
「その部分の補強っていうのは、メーカーだとコンピューター解析により答えを出すんだけど、奥山社長の長年にわたる『職人の感覚』でしか分からないものっていうのが重要なんだよ!」(清水)
「この新型ヤリスは軽量化されていることで鉄板も薄いのが分かります。でも、薄いけど硬いんですよ! 普通ならバンバン穴開けてスポット増ししたりするんですが、硬くて穴が開かない!」(奥山)
「高張力鋼板ってヤツね!」(清水)
オクヤマのノウハウによりFIA・WRC車両規定に合うボディメイクをし、その後、通称:バーベキューの串刺しにされジャングルジムのような24点式ロールケージが組まれるヤリス清水号。
懐かしのTE27ラリー車談義やボディメイクのポイントなど、職人+頑固さんによる「なるほど~」な話は動画へGO!
(動画レポート:清水 和夫/動画:StartYourEnginesX/文:永光 やすの)
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