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■意見がぶつかり合い1日中、話をしない日も
乗るだけでなく、Modulo X開発陣による開発秘話や、Modulo開発アドバイザーである土屋さんとのやりとりが、カーライフジャーナリストの、まるも亜希子さんの司会により、繰り広げられました。「データ」だけでなく「感性」に訴える開発がされているという「Modulo X」。同モデルは、開発陣と土屋さんとの「超」が付くほどの真剣なやりとりにより生まれた結果であり、成果といえます。
たとえば、「リヤがこんなに硬いのは乗りにくい」と土屋さんが指摘するなど、Modulo統括の福田正剛氏がそれに応酬するなど、開発を巡って、1日中言葉を交わさない日もあるくらい本音でぶつかり合うことも多いそう。両氏共に紆余曲折があっても「最後は、クルマ好きとして目指すアプローチは同じ」と胸の内を披露してくれました。
福田さんは、妥協を許さない土屋さんの仕事ぶりについて「本当に厳しい」と何度か繰り返して発言。対して土屋さんは、真剣かどうかが大切で、開発部にはこうした人が揃っていると太鼓判を押していました。
今回、「Modulo X」として「VEZEL Modulo X」に初採用された4WDについて、開発責任者の苗代 圭一郎さんは、降雪地域にSUVというカタチでニーズに応じられる、手応えを得ているようです。もちろん、開発では4WDは初であり、前後重量配分なども異なるため難しい点が多々あったとそう。
最後に福田さんは、「Modulo X」は、「どれに乗っても同じフィールでありたい」、「どれに乗り換えても安心感が得られる」と結んでいます。欧州のスポーツカーブランドも似たような評価を得ているものもありますが、目指すべき地平は同じなのかもしれません。
トークショーの後には、「Modulo」のネックピローやレインポンチョ、手帳、ブランケット、Honda社食のカレーうどんなどの抽選会、土屋さんにサインをもらって皆、笑顔を絶やすことなく会場を後にしていました。
(文/塚田勝弘 写真/井上 誠)
【Modulo X 公式サイト】
https://www.honda.co.jp/ACCESS/modulox/